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[科学]人間が一気に老化する年齢が判明!気を付けるべきターニングポイント

こんにちはU-Life Science LABのUです!

記憶力や体力、気力など加齢ともに低下することは体感的もしくは知識として知っていますよね。
昔は寝たらすぐに疲れが取れたのにとか、最近物覚えが悪くなったなど体感としても様々な影響があります。

今回の主題である「老化のターニングポイント」なのですが、実は最新の研究で、年齢とともに段々と能力が落ちるのではなく、ある年齢を経過するとガクッと能力が落ちることが判明しました。
勿論、個人差はありますが是非ターニングポイントを知って加齢による衰えを乗り越える参考にしてみて下さい!

1.スタンフォード大学が解き明かした老化のタイミング

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スタンフォード大学の研究論文で。18歳~95歳の男女4263名を対象に血中のたんぱく質の変化を年齢ごとに比べ、加齢と老化に関する調査を行いました。

タンパク質は生命維持活動に必要不可欠で、血中を絶えず循環して私たちの健康的な活動を支えてくれています。
このタンパク質のレベルや量が低下すると活動を維持するエネルギーや構造を維持できずに細胞レベルで能力が低下してしまいます。
この状態の影響が物忘れや体力低下などの加齢に伴う生理的加齢を引き起こす大きな要因になると考えられています。

今回の実験では4263名の血液サンプルを年齢別に血中のタンパク質のレベルを評価し、タンパク質の劣化によって老化のタイミングを把握する実験です。
その結果、私たちの老化は一定ペースではなく特定の年齢で大幅に減少劣化することが提唱されました。

 1-1.老化のターニングポイントは3つ!

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早速結果からお伝えします。
老化のターニングポイントは「34歳!60歳!78歳!」です。
この年齢に達すると被験者の測定した2925の血漿タンパク質の内1379のタンパク質が34、60、78歳に達すると明らかに劣化が進んだと発表しています。
この研究から加齢による生理的老化は一定ペースで低下するのではなく、34、60、78歳に達すると急激に劣化が進む可能性が高いことを示唆する結果となりました。

加齢による老化は一般常識として分かっている方も多いでしょうが、老化のスピードは一定じゃない事には驚いたのではないでしょうか?
例えるならば、一見浅くて平気そうに見える海を沖に向かって進んでいた時に、突然深くなって体が思いっきり沈む様なものです。
何も知らなければ、油断して溺れたり焦ってケガをしたりします。
この研究が提唱しているのは、その様な状態に陥る前に知識を持って対処するべきと言う事です。

深くなる場所を知っていれば、浮き輪やライフジャケットなどの用意ができるので危険を回避出来ます!
加齢による老化に対しても同じことが言えます。
科学は危険への提唱も示しますが、対策方法も多く提示しています。
まだ平気と油断していると、一気に老化は訪れるので非常に危険です。
今回の論文が示した老化の新事実を頭に入れ、対策しましょう!

参考文献:Undulating changes in human plasma proteome profiles across the lifespan

2.男女では劣化のスピードが若干違う!?

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上記の論文考察でも男女では加齢のタイミング異なるのでは?と示唆されていました。
別の実験ですがワシントン大学の研究チームでも男女の老化スピードについて調べた論文があります。

20歳~82歳の男女205名をPET脳画像データ(血流、酸素消費量、グルコース代謝など)を用いて測定しました。
そのPET脳画像データを脳内代謝変化を予測するコンピューターアルゴリズムに組み込み加齢による変化を計測しました。

その結果、「女性の脳は男性より2.4歳認知機能の低下が遅い」事が判明しました。
この論文では、女性の脳の方が老化しにくいと言える結果を示しました。
また、面白いのがこの認知機能の差は年齢が若い時からも既に発生しているのではないかと研究チームは示唆しています。

もちろん、認知機能以外の老化状況は違う結果を示す可能性はありますが、男女の脳の老化の差は多少なりともあるのではないかと、他の論文を参照しても考えられます。
スタンフォード大学の論文と合わせて考察すると女性は+2~3歳程度の老化ポイントの遅延があるのではないかと予想します。

ただ、重要なのは老化はすると言う事です。
スピードが遅いからと言って何もしなっかたら普通に老化して能力が下がる現実は変わりません。
男女差はあるかもしれませんが、老化対策は男女関係なく行う必要があります!

参考文献:Persistent metabolic youth in the aging female brain

3.老化に打ち勝つ対策方法

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老化タイミングを紹介しましたが、重要なのはタイミングを知ったら対策する事です。
何もやらなかったら男女問わずガクッと能力が落ちるだけです。
日頃から能力が落ちないようにトレーニングを行う事が必要です。

 3-1.心肺機能を強化する運動

心肺機能を強化して血流増加が見込める運動は有効な対策方法です。
散歩や短時間のジョギングを日常生活の一環として取り入れると良いでしょう。
私のおススメは、田畑式トレーニングなどに代表されるHIITトレーニング(バーピーなど)です。
高負荷のインターバルトレーニングは最大酸素摂取量を増やしてくれて、疲労回復効果、記憶力向上など様々なメリットが報告されています。
また、1日4分程度の短時間トレーニングでも十分に効果を発揮してくれるので忙しい人でも行える点もおススメポイントです。
特に34、60、78歳に近い方は何かしらの運動は習慣化しておいた方が良いでしょう。

 3-2.脳を鍛える瞑想トレーニング

老化に打ち勝つには脳を鍛えて老化しにくい状態に変えてしまう事が有効です。
その最も効果が期待されているのがマインドフルネス瞑想です。

脳そのものを鍛え密度を変化させる瞑想は老化対策に非常に効果的と言えます。
老化対策に付随し、人生を大きく変えるメリットが豊富なので老化タイミングに関係なくおススメします。
正しいマインドフルネス瞑想方法から瞑想の効果をまとめたnoteも書きましたので、しっかりと知りたい方はそちらもおススメしておきます。

 3-3.認知能力低下を打つ消す学習テクニック

能力の低下は運動や瞑想で対策は出来ますが、年齢関係なく新しいスキルや学習をする際の最適なテクニックを身に付けておけば老化を乗り越えられます!
人間には最も記憶に残る学習テクニックが存在しています。
その方法は学校や参考書では教えてくれない事が多い。

従来の非効率な学習方法では、老化ポイント向かえた人の壁となって新しいスキル習得を阻んでしまいます。
学習は学生の時だけのテクニックではない。
社会人でも資格や新しいスキル習得など常に求められる事案です。

一生モノの学習テクニックを論文を用いて徹底的に紹介したnoteもありますので、老化対策の一環だけではなく学習テクニックを身に付けた方にもおススメしておきます。

U総括

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今回は老化タイミングをご紹介しましたが、衰えは突然ガクッとやってくるので油断せずに対策を講じて下さいね!
その際の対策は、この記事に書いてある事を参考にしてください。
特に老化ポイント間近の方、まさに今と言う人は直ぐに始めましょう!
勿論、まだ迎えてない人も油断は禁物です!
過ぎてしまった人も適切に能力を向上する行動を行えば十分リカバリー出来ます。
科学的根拠を指標に書いているこのnoteを教科書・参考書にしてもらえれば幸いです!

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