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【セミナー要約】飲食業界の大倉さんと菊池さん【toretaさん主催!「人手不足攻略EXPO」】

はい、こんにちは。
今回はこちらのセミナー要約です。

6時間という時間を取っていますが、各セクションでのお話は30分程度でそれぞれ分かれておりますので、興味のある話だけ聞けばOK

私は、見逃し配信で全部観るつもりで、いま半分まで行きましたね。
(ヒマ人みたい…)

この中でも、「これを聞くためにこのセミナーに登録したんだ!」という
お話の要約をしたいと思います。

タイトルにもあるように、飲食業界の"大倉さん"と"菊池さん"といったら
このお二人だ!

基調講演 (株)鳥貴族HD 大倉社長×ロイヤルHD(株) 菊池会長

こちらは、語り手、大倉社長。利き手、ロイヤル菊池さんの座組で、
「人手不足攻略」に向けた講演をしていただく形。

なんかね、ただのファンなんですけど。お二人の。
面識ないけど。
創業社長ってやっぱスゲー、って思うし。鳥貴族めっちゃお世話になっております。
菊池さんの言語化能力、まじ尊敬。(語彙力...…)

30分ながら、貴重なお話を聞けましたので、自分のアンテナにヒットした部分だけ、要約してお伝えしますね。
細かい部分や、話の流れなどつかみ切れていないところや、カットしたところもあるので、そのあたりはお目こぼしください。


【2024.4.7 追記】

再配信の登録が可能!

配信日は4月18日木曜日 14時から15時ですが、
アーカイブ視聴もできるので、興味のある方はぜひ、実際に動いて喋っているお二人をご覧いただきたい。。。


労働人口減少にどう対応するか

まず手始めに、鳥貴族の取り組みなどお伺い。

会社の「成長」を具体的に見せていく→鳥貴族を新規出店してちゃんと店長などのポジションを用意すること。
中期経営計画や、それに合わせた話を、会議・研修・ミーティングでしていく。
などのお話が出ました。
この辺りは、全国600店舗以上を有する大企業。
その規模だったら、もちろん抱える人も大人数必要だけど、ポジションも用意できるよね。という印象。

労働人口減少には、
・DX
・外国人雇用
で対応する。

ここで、実施の是非や難易度は置いておいて、店舗の価格改定の話が出た。

主に外国人雇用について、諸外国と比べて、日本の賃金は安い、らしい。
そこで、日本に働きに来てもらうために賃金をあげていく必要がある。
そのためには、価格改定→値段をあげること、が必要。

実際に鳥貴族は値上げに踏み切っている。
鳥貴族の値上げ:330円→360円(10%)

この値上げの時、鳥貴族の集客は衰えなかった。

それは、感覚的に理解できる。
お客様として鳥貴族に行っても、「これでこの金額じゃ安いよな」って
思う。360円の今でも思っている。
料理の質、いつ行っても保たれているクオリティ。

これを、「ブランド力」と呼ぶ。
ロイヤル菊池さんの言葉を借りるなら、「社格」
会社の格だ。

人が集まる→ブランド力向上→売価→人に還元→人が集まる
という循環に、乗ることができるかどうか。

いま、人を集めるのにもお金がかかる。求人費はもちろん、
待遇=給与を上げることも必要。
人件費が上がっていくなかで、その原資を得るための値上げができるかどうか。

そのために必要な動きが、「会社のブランド力をあげていく」こと。
もちろん、分かっちゃいるがどうするのかね。という部分も、
試行錯誤してはいるけどうまくいかない。という部分もある。

でも、その思考の方向性は、すぐ「じゃあどうする?」なのだ。

私がロイヤル菊池さんを尊敬するのは、思考を一歩深めてくれるから。
その方向性は、「会社のブランド力をあげていく」って、
会社がどういう状態になることなんだろうね?
だ。

ESはCSとトレードオフではない

いまの鳥貴族は、「社員ファースト」を掲げている。
今までは、「お客様の喜びはスタッフの喜び」だった。

でも、社員を大切にして、社員を1番に考えて、
それを常に伝え続けていると、社員が会社のことを好きになってくれる。
そして、その好きな会社のことを、お客様に伝える1番のアンバサダーになってくれる。
だから、社員を1番大切にする。

これを聞いたとき、私がブラック店長時代の会社の、経営方針だかなんだかにあった一文を思い出しました。

「お客様の喜びを、自分の喜び・誇りとしよう」
(会社、バレるな...…)

もちろん、素晴らしいことなのだ。
けっこうナチュラルに、それを身につけている人もいっぱいいる。
ただ、それが、従業員を労働基準以上の時間働かせる理由にしたり、
自由な思考を鈍らせる役割を担ってしまったこともあった。

過去、その会社のある店長が、「CS=顧客満足度」よりも
「ES=従業員満足度」が優先されるべきで、それによって顧客満足度をないがしろにするのではなく、どちらも高いレベルに押し上げられるんだ。
という持論を展開している方がいた。

それは、現場の社員が、自発的に「あ、あの人が喜んでくれるかな」と
行動することを形容して言うなら構わないのだ。

経営者がそれを求めると、苦しくなってしまう例をいっぱい見てきた。

そんなことが、ブワッ(´;ω;`)と思い出された...…。

顧客満足度を優先すると、従業員満足度が阻害される可能性があるが、
正しく従業員満足度を追っていくと、顧客満足度も上がっていく。
それが、鳥貴族が目指す形。

ここで、ロイヤル菊池さんが、「店舗に関わるステークホルダーについて」の私見を述べるのだが、これがコレがホントに見事!!
やっぱ菊池さんスゲェ!!(語彙...…)ってまたなってしまった。。。

あらゆるステークホルダーから選ばれる会社

店舗(会社)から見たステークホルダーは、4方向。
・お客様
・株主
・従業員
・取引先

今までは、2強2弱だった。
お客様と株主が2強。
従業員と取引先が2弱。
なんでかな?と考えた時、(会社視点で見て)選ぶ・選ばれる関係だ。

お客様と株主からは選ばれている。
従業員と取引先は選んでいた。
これからは、供給が制約されて関係が変わる。
従業員も取引先も、(会社を)選ぶ側になる。

そのため、
【あらゆるステークホルダーから選ばれる会社】
になることが、「ブランド力がある会社」

ひいては、「人手不足に陥らない会社」
人が集まる→ブランド力向上→売価→人に還元→人が集まる
の好循環に乗ることができる会社だ。


うおーーー!!!

そして、この話に入る前に、一言「2,3分、お伝えしたいんですけれども」と。
自分の意見をこれから言うよ、時間は2,3分だよ。
と伝えるのもすごくスマート!
(そして2分で終わっているのもスマート!)

いやぁ、本当に頭の良い人ってこういう人なんだな。
難しく概念的な話を、平坦な言葉で分かりやすく整理整頓できる。

やっぱ"内包"とか言ってちゃ、まだまだだ。。。

こういう整理整頓は、行動に移すときに役に立つ。
論拠になるし、判断に迷わない。判断にかかる時間を短縮してくれる。
("論拠"もまだまだだ…)

今の話だったら、他店舗と自店舗が、比べられている。
という判断軸が得られる。
それをもとに、求人票の内容を見直したり、待遇を見直したり、
今いる従業員にヒアリングして、良いところ・悪いところを浮き彫りにしたり、、、。
「人手不足」を解決するために、動き出す基準になる。

なんだか、当たり前のことかもしれないけど、
こういう思考になっていない、経営者や従業員はいる。
飲食店はチームで仕事をするので、その判断のもとになる考え方を
一致させるのは重要だ。

現状を整理整頓して、共有するための言葉を持つことも、
チームをまとめるためには不可欠。

この"言語化・整理整頓"がもたらす効果・力を信じているので、
人一倍、敏感に反応してしまうのかもな。
や~素晴らしいな~。

まとめ

基調講演の性質(?)上、具体的な取り組みというよりは、
経営者の頭の中の、思考の方向性が垣間見える感じで面白かった。

はしょってしまった部分には、世界と比較して、日本のサービスは世界一、とか。
経済価値と社会価値のトレードオンとか。
食品ロスの問題に取り組むなど、業界の格を上げていくのに重要とか。
大企業の責任者らしいお話もいろいろ出ておりました。

最後に、ロイヤル菊池さんから、
「業界全体のためにしていこうと思うことは」と水を向けられた大倉さんが、「値下げだけはやめて欲しいですね」と仰っていたのは金言だった!!

(鳥貴族が)価格改定と賃金アップのフロントランナーになるから、
値下げだけはやめてね。飲食業界全体のために。

(これ、カンブリア宮殿でも言ってくれてたね!
4月11日木曜日 23時まで観れるよ!!)

そして、ところどころ挟み込まれる、ロイヤル菊池さんの、
「タイトルになりそうなワードチョイス」もめちゃくちゃ見どころだった。
(「あらゆるステークホルダーから選ばれる会社」や「フロントランナーになる」以外にもいっぱいあった...…対話のスピード感の中で、いっぱい出てくるのすごいよ)

以上!!
大倉社長!トリキバーガーは順調ですか?!

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