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ハングルの母音記号は宇宙を模して作られている!という大げさなようで、大げさでもない話

ハングル(文字)は基本母音記号から覚えると良い


ハングル(文字)を勉強しはじめる場合
まず「母音記号」から覚えはじめるのことが多いでしょうし、
私も基本母音の記号から覚えるのがいいと思っています。

基本母音の記号は10種類あります。

ㅏ,  ㅑ,  ㅓ,  ㅕ,
ㅗ,  ㅛ,  ㅜ,  ㅠ,  
ㅡ,  ㅣ

賢ければこの10個をいっぺんに覚えてもいいのですが
縦棒、横棒しかない形状ですので、
多くの日本人にとっては、
10個すべてが同じに見えるはずです。

なので、
ある程度頭に入りやすくなるように
記号の成り立ちと一緒に覚えてみてください。

ハングル母音記号の成り立ち


ハングル(文字)の母音記号は
古代中国の「陰陽論」をもとに作られています。

陰陽論とは、
簡単にいえば宇宙がどのように作られたのかを説明する考え方なのですが、

宇宙に存在するすべてのもの(万物)は
「陽」の性質をもったものと、「陰」の性質をもったものにわけられていて
陽のものと陰のものがバランスを保っているがゆえに
この宇宙の存在も保たれていると考えます。

なので、ハングルの母音記号にも
「陽」の性質を持った記号と、「陰」の性質をもった記号があり、
それらが組み合わさることによって
「陽母音」とか「陰母音」という用語がでてきます。


母音記号の基礎パーツは3つ


ハングル母音記号の基本パーツは3つです。
上で母音記号が10個あるとお伝えしましたが、
この3つのパーツを組み合わせて10個を作り出していきます。

その基本パーツとは次の通りです。

1)・:天
2)ㅡ:地
3)ㅣ:人

「天」を表す「点」

陰陽論は宇宙を語る論説ですので
始まりは宇宙です。

記号としては「・」で表します。
ひとつの点です。

ビッグバンが起こる前は宇宙も点だったらしいので
この点が宇宙を象徴していると考えてみてください。

この宇宙は「陽」の性質を持っています。

「地」を表す「横棒」

宇宙ができたら、次は地がつくられます。
地は地面なので横棒で表されます。

天の一部が冷えて固まり「地」になったという話もあります。

なので、「地」は「陰」の性質をもつことになります。

人間は立っているから「縦棒」

天と地ができたら、最後に登場するのは人間です。

人間は天と地をつなぐ存在だと考えたからか
人間は直立しているからか
説はいろいろありますが、
人間を「縦棒」として表現します。

いずれにしても人間は
陽の性質をもった天と
陰の性質をもった地の間の存在なので
性質は陰でも陽でもなく「中性」です。

逆に言えば、
陽である天と交われば陽になり
陰である地と交われば陰になるという
影響を受けやすい存在とも言えます。

まとめ

以上

1)・:天
2)ㅡ:地
3)ㅣ:人

という宇宙の3要素を組み合わせることで

ㅏ,  ㅑ,  ㅓ,  ㅕ,
ㅗ,  ㅛ,  ㅜ,  ㅠ,  
ㅡ,  ㅣ

という10個の基本母音記号を作り出したというのが
ハングルという文字なんです。

どう組み合わせていくのかについては
また別の記事で。


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