見出し画像

『ミステリと言う勿れ』主題歌 King Gnu「カメレオン」MVを語ってみた


9/15【金】に劇場版が公開になりました。

もう見た方もいらっしゃるかもしれませんね。



↑のCMで登場するシーンに

「人は弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい」

という台詞が登場しますが、整君の優しさが伺えますよね。

菅田将暉さんの演じる久能整君がとてもいいなぁ…と思います。


劇場版公開に伴い、連ドラがTVerで全話配信されていたので、遠藤憲一さんがゲストの1話だけ見ようと思い…

いざ、見始めたら結局は全部見てしまいました(笑)

(*現在は、全話配信は終了しています。劇場版で共演した松下洸平さんとのトークや劇場版メイキングが配信中)

頭の中でKing Gnuの「カメレオン」がグルグルしています。



それで今更ながら、MVを見たんですが…ちょっと独特なテイストの人形劇なんです。


男性の方は、背が低く頭が割れて穴が空いていて(!)よく見たら鼻水を垂らしている様にも見えます。

パートナーの美しい女性の顔色を伺っていたり…彼女に対し、自信がなさそうな表情が印象的です。

女性はモデルの様で…
華やかな彼女に対してコンプレックスを感じた男性は『なりたい自分になれる薬』を飲んでしまうのです。 




それなのに、凄く苦しくなって真っ黒い何かに飲み込まれる男性…
(この薬がドラッグなんじゃないかという考察もありました)

そこに女性がかけつけ、一緒に黒い物に巻き込まれながら優しく微笑むのです。

彼が薬を飲んだ事に胸を痛め、涙を流す女性と、その彼女の涙を拭う男性。
女性は男性をとても愛している様に感じました。


心優しい男性は、自分の本当の姿を見失い、得体のしれない薬を飲んでまで他の何かになろうとします。

自分を大切に出来ないって、こういう事なのかもしれない…

人がコンプレックスを抱く心情を可視化して突きつけられた様な気がしました。


男性は心疲れ…自分の姿が醜く見えてしまっていたのかもしれません。




そしてKing Gnu 常田さんの

『人間という複雑な生き物を諦めず理解しようと向き合い続けることこそが愛』


という言葉を読んでハッとしました。 


人間の感情は複雑で厄介…


愛していればどんな姿も知りたいし、受け入れられるはずなのに…
知ったら辛くなる。
今の自分は、彼女には釣り合わないと思ってしまう。

男性が変わりたいと願い、薬を飲んだ描写は、こんな相反する気持ちに飲み込まれた比喩表現なのでしょうか…

男性のコンプレックスも凄くわかるし、女性はその姿を見て苦しいのだろうな…とも思います。

SNSの影響で理想を追い求め『ルッキズム』に囚われたり、本質よりも目に見える物に執着してしまう現代人への警鐘なのかな…とも感じますね。

私もコンプレックスを抱えているので、そんな風に思いました。

素をさらけ出す事は怖いけれど。
『今ここにいる自分』を愛してくれる人がいる幸せは、本当に奇跡みたいな事ですね…

色々、考えさせられるMVでした。


この記事が参加している募集

思い出の曲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?