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高校生の本分は「遊ぶ」ことではないかと仮説を立てたんだ - BEAU LABO 7期 ディレクター紹介 vol.12 竹入 悠渡- Inside BEAU Op.113

ディレクター 復帰するってよ

すっかり秋だ。彼岸花は咲くし(現時点で見れてないけど)、気温は下がる
昼間もクーラーはいらないし、朝晩はもう寒いくらいだ
この時期は寒暖差が激しくて困る
もうすぐ、夏用の服はお役御免ですね

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(ひまわりは見えたのにな)

自分のために休むこと

相も変わらず、島根県の益田市にあるユタラボという団体でインターンをしている
「高校生の地域活動の伴走」という、それっぽい言葉で形容できるお仕事を中心に、毎日忙しく働く生活を送っている
こちらでも、探究が本格化してきた
高校生たちが、悩みながらも、必死に動いている

実は、6期が始まった7月は、今までで一番忙しく働くシーズンだった
一つには、大きな仕事を担ったこと
一つには、現場の数がかなり増えたこと
平日、日中はどこかの学校現場に行き、帰ってきてから未来への仕事をする日々
元々、週4日の勤務でバランスを取っていた生活が、勤務が週5・週6となっていく中で、どんどん崩れていくのを感じた
いや、勤務はすごく楽しい
ずっと働いていたい
どんどん仕事がしたい
自分の成長をすごくすごく実感する
けど、知らないうちに、疲労は蓄積していた

気づけば、日曜日はただ寝るだけの日になっていた
いわば、「働くためのお休み」
ゆっくり横になって、体力を回復するためだけの時間
「どこかに出かけよう」とか「本を読もう」とか
そんな風にはできなかった、そんな日

忙殺されると、余裕がなくなると大切なことを見失ってしまうらしい
一つミスして、二つうまくいかないことがある
それだけで心が挫けそうになる

だから、オリンピック開会式を含めた、4連休はとても大きかった
「リフレッシュってこういうことか...!」
ってすごく感じた
何をしたわけでもない
ちょっとだけ、遠出をしただけ
でも、次の月曜日はすごく体が軽かったし、何より楽しかった
いわば、「自分のためのお休み」を作ること
余裕を作るためには、これが大事なんだなと感じる

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(おいしかったよね、萩のプリン)

思いっきり遊ぶこと

勉強、宿題、テスト、受験、部活、文化祭...
どの時代であっても、常に高校生は忙しい
余裕なんかないよねって話
将来の自分のありたい姿なんて考える暇もない
自分がやりたいこともわからないって生徒が多いのかもしれない

でも、余裕って大切だよなって思う、痛切に
余裕がなんで必要か
それは、いろいろなものを「知る」ため

一つは、自分を「知る」
「自分こんなことが好きなんだ」「こんなことが得意なんだ」と語れるようになること

一つは、仲間を「知る」
「君はこんなことに興味があるんだ」「こんなところでコラボできるかもね」って語れるようになること

一つは、世界を「知る」
自分が興味ある分野について、集中的に調べてみる
調べてみることで、新しい疑問が出てくる
そして、新しい疑問を解決していく....

何も経験のないところから、「あなたの夢は?」って聞くのは酷
卵もハムもないのに、「チャーハンを作る!」って意気込むのと同じこと
いやいや、まずは材料を集めようよ
ないなら集めるしかない
もしかしたら、買いに行くかもしれないし、冷蔵庫にあるのかもしれない
作り方がわからなければ、わかる人に聞かねばならない


材料を集めるためには、余白(=遊び)が必要なんだ

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(きゅうりとトマトは苦手です)

スイッチを押す

そんな高校生に、僕はどう関わる?
何を意識したらいい?

よくわかんないけど、一つだけ信念として持っているものがある
それは、「スイッチを自分で押せるようにする」こと

このスイッチは、自分で動くエネルギーを作るスイッチ
最高のチャーハンを作るための原動力を生み出すスイッチ

まずは、自分にはスイッチがあることを知ってもらう
そして、その子のスイッチになるようなものを探す、出会わす
強制的に、卵を食べさせてもいい
ハムを見つけに引っ張ってもいい
その中で、自分が自分のタイミングでスイッチが押せたならそれでいい

BEAUの3ヶ月じゃ見つからないかもしれない
でも、諦めずに、やり続けることが大事なんだ
「あんま面白くなかったな」
そんな子にこそ、本当はBEAUを続けて欲しい

このスイッチ
高校生の間に見つけられるとも限らない
スイッチが入るタイミングなんて、人それぞれなんだから

もう一度いう
「スイッチを自分で押せるようにする」ことが大切
「自分で」というのがミソ
こっちから、強制的に押しても、それはエネルギーにならない
解除キーを知らないんだもの

でも、じゃあスパイスがなくていいかって言われるとそうじゃない
スイッチを入れることにつながるかも知れない場をたくさん用意する
そこに、高校生に来てもらう
これが、大切なんだろうなぁって思う

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(僕のスイッチが入った場所)


汝何為、携わるんだ、探究に

今の私の答えは、高校生が"This is me"と誇らしく言えるようになる為

自分が何が好きなのか
自分はどんなことが得意なのか
自分がどんなことが苦手なのか
どんなポジションなら一番力を発揮できるのか
それを、知るための時間
それが、探究

それを知ることが豊かな暮らしを送る一助になると思う


だから、だからさ、僕は
高校生の本分は「遊ぶ」ことではないかと仮説を立てたんだ



竹入 悠渡(たけいり・ゆうと)
BEAU LABO 7期 国際問題ラボ ディレクター
名古屋大学 文学部 4年


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