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人生は総合力 No.263

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2021年9月21日 「DAYONE日記」No.263
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、毎日発信します。
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昨日、何気に本棚の整理をしていると、ある本を見つけました。

その本とは?

「佐賀のがばいばあちゃん」です。

https://www.amazon.co.jp/佐賀のがばいばあちゃん-徳間文庫-島田-洋七/dp/4198920001

過去に一度読んだ記憶があったんですが、何気にページをめくると、すぐに世界に引き込まれ、そのまま完読してしまいました(笑)

やっぱり、めちゃめちゃ良い本です。
一生懸命に生きることの大切さ、今の生活のありがたさ、生きる力を感じさせてくれる良本です。

調べてみると、400万部も売れていたそうです。
そして、映画やテレビにもなっているそうです。

この本は、漫才をされている島田洋七さんが少年時代から中学校卒業するまで佐賀のおばあちゃんに育てられた時の自伝です。

そして、そのおばあちゃんがこの本編でのある種の主人公です。

がばいばあちゃんの家は、とにかく超がつくほどの貧乏で苦労人の人なのですが、全てのことに前向きで逞しく生きているのです。

そして、貧乏を貧乏と思わない前向きな心、温かさを感じることができ、そのおばあちゃんの性格だからこそ、周りも助けてくれるのです。

そして、この本を読んでいると…

「本当の優しさとは、他人に気づかずにやること」

も教えて頂くことができました。
人は見返りを求めたくなるものですが、この話を読めば、人の人情を感じることができるはずです。

そして、私がとても心に残った言葉が一つあります。

それは、この本の中で、洋七さんが中学に入って部活に明け暮れ勉強せずに通知表を持って帰ってきた時の話です。

通知表の内容は…

体育5
数学5
社会2
国語1
英語1
理科1
音楽1
家庭3

という結果(5段階評価)でした。
体育と数学以外は1と2がほとんどでした。

洋七さんは…
「1と2ばっかりでごめん」とおばあちゃんに言うと

おばあちゃんが…
「大丈夫。大丈夫。足したら5になる」
といったそうです。

洋七さんが
「通知表って足していいの?」聞くと

おばあちゃんが真顔になって…
「人生は総合力」と言われたそうです。

私は、この「人生は総合力」という言葉を聞いて本当に痺れました(笑)。

自分のできないことや苦手なことがあっても、それにこだわるのではなく自分の力が発揮できることをやって、総合的に力をつけていく。

自分に無いもの、足りないものを探すよりも、自分のできること・やれることを伸ばしていく。

オールマイティーにできなくても、できる事を伸ばせば、できないことをカバーして総合的に生きていけるのです。全体として良い方向にいけばいいのです。

そして、他人にはあって自分に無いものを探すよりも、自分にあるものをより伸ばすことの大切さを教えてくれているのです。

だから、自分に何かできないことがあっても、「人生は総合力」という新しい言葉をおばちゃんから頂いたことで、自分にまた新しい意思決定基準が加わりました。

本当にこの本を読んで、人として大事な事は、「モノ」ではなく、人の心のあり方そのものだと思えるのです。

そして、豊かになればなるほどその人の心の在り方は見えにくくなるのかも知れません。

だからこそ、どんなに豊かになっても、その心の在り方だけは大事にしたいものです。

人の原動力は、「モノ」ではなく心、人の心ほど人を動かすものはなく、そして、人の行動をかき立てられるものはないのです。

そして、心が豊かであればそれは良い人生・幸せな人生なのかも知れません。お金が沢山あればいいと言うのではなく、人から愛され、充実日々を過ごすことが出来るのも1つの幸せの形であると思えます。それを教えてくれたのが「佐賀のがばいばあちゃん」です。

人の幸せの定義は、人それぞれ違います。でも、共通として幸せでありたいと思う気持ちは、皆同じではないかと思います。

だから、それを考える機会になる・気づきになる本だと思います。ぜひ、時間があれば、一読してみてください。オススメです。

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