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重い統合失調症が治ってしまったらどういう気持ちになるのか

 2023年3月1日(水)。21時24分。今日は休みの日。

 こんにちは。井上和音です。終わり。

 ツイッターでも見てみましょうか。

 「私が統合失調症だということを忘れないでください」

 はい。そうですね。文字だけのブログが一周年を迎えて、恐らく一年前と比べて劇的に変わったことと言えば、統合失調症っぽいことが起こらなくなってしまったことですね。

 ハッキングもない。幻聴もない。

 世の中のありとあらゆる記号が暗号に見えるという、奇妙な病気にかかっているというか、かかっていたはずなのですが、親と一緒に暮らしていると、もちろん、その暗号の言う通りに自分が行動することすら出来ないわけで。要はテレビの暗号なんかも、感じるときは感じるのですが。「だから何」という気持ちでいられるような。

 正直に言いますと、世の中の全てが暗号に見える、という病で、最近は、世の中で出てくるありとあらゆるメッセージが、直接伝えるのではなく、逆の意味で伝えているのではないかと思っています。これは本当に思っています。

 例えば。名言図鑑に。メンバーシップとかいうお金を取ってしまうような悪趣味に。適当に名言を書き残したら、そのあとのツイッターのタイムラインは「ずっとスプラトゥーン3の実況動画」だらけになっています。この暗号を逆に読み取ると、「あなたがしていることはゲームではないのですよ」と忠告されているように感じます。

 例えば、ツイッターで「法に触れると思われます」とかいきなり、タイムラインの返信で出てくる文章なんかは、逆の意味で捉えられて「法には触れません」という意味で捉えるように変わってきました。

 「いや、君。それは自分の都合の良い暗号に関しては、ストレートに暗号の意味を捉えていて、自分にとって不都合な暗号の意味が出てきたときには、逆の意味で暗号のメッセージを捉えようと、自己防衛しているだけなんじゃないの」という風に言われそうな気がしますが、最近は世の中のありとあらゆる記号が発する暗号の意味を、全て逆の意味で発していると捉えています。

 全部。

 暗号の意味とか言っている時点で統合失調症で間違いないと思われるのですが。

 「暗号の意味とか何を言っているんだこの統合失調症患者は」と思われた方は安心してください。統合失調症ではありません。

 統合失調症患者は大変ですね。

 とはいえ。最近、幻聴やハッキングといった被害は全くないことが不安ではあります。幻聴とハッキングと言えば、統合失調症の中でもメジャーな症状だと思われるのですが、それがめっきりと減りました。

 スマートフォンを高いのに変えたからなのか。XperiaⅣだった記憶がありますが、機種代だけで19万円しましたからね。それを3年間で払い終えるつもりの決断を去年の8月くらいにしたのだと思います。

 それ以来。例えば目覚ましのアラーム音が勝手に変わるとか、ちょこちょこっとした「なんか変だぞ」と思われることはあることはあるのですが、例えばデータが丸ごと消えたとか、wi-fi に一切繋がらなくなったとか、そういう不具合は一切ありません。ハッキングはどこにいったのでしょうか。

 パートタイマーとはいえ、人並みに一応は働いて数年が過ぎて、人並みに時間を浪費していって、人並みに自己犠牲を払って。ようやく神さまか誰かは私を許してくれたのかもしれません。

 というのは、統合失調症になった人にしか分からない解釈ですが、要は、新しい高いスマホに変えてから、ハッキングっぽいことは一切起こらなくなったと、それだけです。

 不思議なことに、幻聴も薄くなっています。キーボードを叩く音が「言え」とか、なんか勝手に脳内で言葉に変化されてしまうのですが、その幻聴のボリュームの幅も、昔と比べたら全く。最近、古くから読んでくださる読者様には分かるかと思いますが、最近の私の書くブログで、幻聴に関して書くことがほとんど無くなったと感じてくださる人もいるのかな。そもそもそこまで関心を於いて見ていないという可能性が大いにありますが、幻聴が減りましたね。確実に。

 ハッキングっぽいことも。幻聴が急激に減ってきたことも、薬を増やしたとかは一切関係ないことから、リスペリドン錠などで散々苦しめられていた、「頭がぼーっとする感じ」「鬱病っぽくなる感じ」「感情が完全に消え去る感じ」といった症状だけが、過去の自分に襲ってきていたということになります。「結局、井上さん。あなたにとっての統合失調症の幻聴にはリスペリドン錠とかは何も効果が無かったということですか」と聞かれたら、精神科医の方や医療関係者の方には申し訳ないのですが、「私の統合失調症にとって、向精神薬は弊害しかありませんでした」と結論付ける他は無いかと思われます。

 そもそも。ハッキングとかが内服薬で治まってくれるわけがないのは明白なのですが。

 未だに疲れやすさは残っています。コンサータ36mgを飲んでなんとかしているのですが、例えば正職員さんの方でも「実はいつも眠くて。薬局にある花粉症の薬を飲むと、車の運転に支障が出るくらい眠くなる」と言っている方も居て。要は私がコンサータ錠36mgなどに頼りすぎて、要は私の根性が全くと言っていいほど育っていないというか、失われてしまった後の状態の副作用として、「身体が疲れやすく感じる」というのが残ってしまったのかなとか思います。あと、職業柄、単調な作業が多くて、精神障害者であろうとなかろうと、統合失調症患者であろうとなかろうと、眠くなるのは必至の仕事をしているから「疲れやすい」と感じてしまっているのだと勝手に自己分析しています。

 面白い仕事って無いのですかね。熊本だから無いのでしょうね。東京とかだったら面白そうな仕事がたくさんありそうな。勝手な偏見なのですけれども。

 リスパダール錠は最低1錠。これだけは絶対に飲んでくださいと言われています。なので寝る前に飲んでいますが、なんで飲んでいるかと言われると、言っていいのか分かりませんが、障害年金の保険のようなつもりで飲んでいます。

 どういうことですかという感じですが、主治医の先生曰く「統合失調症の場合は、断薬しない限りは障害年金は貰え続けますよ」と言われています。言っていいのか分かりませんが、私が「リスペリドン錠無しで、何不自由なく暮らしていけたり仕事に就けていたりしたら、もう統合失調症の症状は治まった」と判断されてもおかしくないわけで。リスペリドン錠を服用している限りは「リスペリドン錠を服用して、統合失調症の症状を抑えた状態で、就労なり生活なりが出来ている状態で、統合失調症の症状が現れている精神障害者であることは否定することが出来ない」という診断書を作ることになるわけですね。酷い話というか。本来の目的とは大きく外れているような投薬の仕方かつ投薬の理由なのかもしれませんが、私がリスペリドン錠から完全に卒業する未来はやってこないということが決定的になっています。

 リスペリドン錠は鬱病にしてくれるので、夜に眠る時に余計なことを考えることなく眠りに就けさせてくれるのは、ある意味で副作用というか苦しめられる症状をうまく利用した使い方だと思われますが。なので、私はリスペリドン錠を一錠だけ、眠る前だけ服用することには何も抵抗をしていません。結局お医者様の言う通りに飲んでいて、「服用するように言われているのに、リスペリドン錠を一切飲んでいません」ということはしていません。自分でリスペリドン錠を飲むことの利益もきちんと計算に入れて毎日飲んでいます。

 さてさて。幻聴も無くなり。ハッキングも無くなり。夜は眠くなるし。朝は起きれるし。昼間は確かに眠くてだるくなるけれど、それもコンサータでどうにか抑えていて。世の中が暗号に見える病もそれに伴う不可解な行動もしなくなって。どこからどこまでが統合失調症の症状で、どこからどこまでが発達障害の症状なのか全く分かりませんが。一言で言えば劇的に回復はしました。

 後は自分の性格次第というか。もう決まってしまった運命のレールの上をただ歩いていくそれだけなのかもしれませんが。統合失調症はだいぶ軽くなったと言っては不都合しか起こらないので、軽くなったとはいえ、統合失調症で散々苦しんだので、これから先も統合失調症患者として生きていくことになるのだろうなとは思っています。

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