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【論考:教育】子どもには塾に入れるよりも、参考書を与え、対話を重ねながら育てていきましょう。

 2023年1月9日(月)。11時05分。成人の日。18歳で成人式を行うのは、日本の全市町村の中でも3市町村しかないのだとか。大学へ進学する志望を持っている人からしたら、共通テストの数日前に人生でたった一度しか行われない成人式を行うとか、はっきり言って鬼ですからね。

 今年から、2022年度から。18歳から成人になるわけですが、法律上は成人になるのですが、それには賛成です。賛成も何も井上さんの意見とか関係なく社会がそうやって進めていって、18歳以上から成人になることは決まっているのですが。

 なんとなく、高校を卒業したら、本当に色々な人が色々な進路を取るわけで、仲良しこよしごっこは高校までで終わり、19歳以上からは自分のやりたいことをやって、個人で挑戦するチャンスを与えて、挫折して普通になっていくような、そういう体験をしておいたほうがいいのかもしれません。

 若ければ若いほど、挫折もしくは諦めてしまった場合のリスクというのは減っていくと思いますから。

 自分の思い通りに人生が進む人は、何パーセントくらいいるのでしょうね。

 お金の稼ぐことの難しさとか、早いうちに経験しておくことに越したことはないです。

 大学に行ったところで、実は特別なことを教えてもらえるとかそういうことは一切無いので、中卒で働こうが、高卒で働こうが、大学に進学しようが、最終的には資本は体というのが行きつくところで、学生時代に投資にでも成功しない限り、だいたいの人の就職先は労働者、というところに行きついてしまいます。

 「なんで、大人ってこんな虚しいことを言うのだろう」とか「親との関係性がとても悪い。親のことが理解できない」と思ってしまう若者も大勢いたりしますが、日々の生活の中で、毎日同じようなことをし、心を殺して働いて、働いて。我慢の日々を繰り返して。病気になったときや、子どもを授かった時くらいしか大人になったら休むことが出来なくなってしまって。社会の歯車となった大人たちは、若者からしたら夢も何も無いように見えてしまいますが、大半の若者はその歯車の中に押し込められ、歯車の中にいないと実は《《お金の面などで生きていくことは出来ず、歯車から逃げることは決してできない》》ということを徐々に痛感していきます。

 大学生や高校生の一人暮らしの時に思いっきり楽しんでおいた方が良い──と私は思うことは思うのですが、「私の人生は楽しいことなど一度も無かった」と思い返してしまうのは非常に虚しいことなので、遊べるときは遊んでおいた方が良いとは思いますが──遊びすぎていたら、この世の歯車になっていく、いつかは来てしまう大人への階段に恐怖を抱いてしまい、もしくは幼稚な考えで「大人に成りたくない。大人に成るくらいならばその前に……」とか思ってしまう危険性もあります。大人、というか、就職する際に失敗を繰り返し、この世の現実の厳しさに直面することもあるかと思います。

 まあ、なんとかして、誰もが生きていこうとするわけですが。

 就職とか、大学への進学とか、そういう大事な時期には、親の経済力などが大いに影響を与え、「この世って平等ではないよな」とか思ったりします。この世の嫌なところに初めて直面するのが18歳くらいの、進路の大きな分かれ道にいる人たちが、心の奥底で感じ取る、怒りのような感情が、もしくは虚しさのような感情が、初めて芽生える年齢なのかもしれません。

 はい。こんにちは。井上和音です。

 はい。私は恵まれていました。大学に進学できたこと自体恵まれていたし、奨学金とか借りることなく、親からの仕送りで、細々とではありましたが、シフト制のアルバイトに参加することも無く、単発のアルバイトをちょこちょことして、少しお金があったらすぐに勉強のための本を買う。貯金は一切しない。みたいな学生生活を送れていました。

 それも私立大学。

 親がうらむわけです。親の収入とは分不相応な大学に進んでしまったことは間違いないような気が今ではしています。ちょうど自分は公立高校が無償化された時期と重なっており、高校時代の授業料とかは全てタダだったので、親が計画していた教育費などは、短期留学とかに使ってもらいました。

 塾代とか。今になって考えれば、もっと親は節約できたのではないかと思ってしまうのですが。塾代ほどもったいないものはないです。塾代とかは結局のところ『偏差値の高い大学へ入れるための投資資金』に過ぎないために、塾に入れたところで大学へ行けることが確定するわけでもなんでもないのです。

 講師という名の、よく勉強や大学入試が分かっていない人にお金をじゃんじゃんつぎ込んでしまうことはしないほうがいいです。東進ハイスクールとか行ったことがないので分かりませんが、せめて都会にいる、大学入試や高校範囲の勉強を良く分かっている講師の授業を聞くというのは、それはまあ、お金を払ってもいいのかもしれませんが。

 何も考えずに塾に行くのはやめましょう。お金はたくさんあっても大事に使いましょう。特に教育費とか。自分の子どもが本当に求めていることにお金を使いましょう。その為には自分の子どもとよく対話することが必要で、その子どもは何がしたくて、どのような道に行きたいのかをちゃんと聞いておいて、将来へ向けた大人にしか、味方の大人──すなわち親ですが──、親にしかできないアドバイスを送ってあげることが重要なのかなとか思います。

 子どもを子どもとしてさげすむのではなく。

 対話相手としてきちんと会話を交わしていきましょう。

 「はい。こんにちは。年賀らせです。勉強と言えば井上さん。昨日、2023年1月8日に『格好良くなるために勉強でもするか』みたいなことを仰っていましたが、どれくらい出来ましたか?」

 5分くらい。

 塾に行くくらいなら参考書を買って自分で勉強したほうが良いと、確実に思うことは思うけれども。やっぱり自分で勉強することってストレス掛かりますね。てへぺろ。

 みたいな。

 税金について少し勉強しました。『図解 わかる税金』みたいな本を昔買っていたので。

 贈与税だけでなくて、相続税にも障害者控除って付くのですね。障害者って特権が実はやっぱりめちゃくちゃ大きいのですね。

 年齢が若ければ若いほど、親が亡くなった際の相続税の控除額って大きくなるのですよ。障害者が40歳で、親が85歳で亡くなったとしたら親が何歳で亡くなろうと関係ありませんでした。85-(障害者の実年齢)×10が正しい税金控除額です。)、85-40×10=450。450万円もの大金が、相続税による障害者控除で引き抜かれます。

 特権階級とか言ってはいけないのかもしれませんが。親が散々「社会福祉が充実している日本に生まれてきてよかったな」とか言っている意味が、まあ、知れば知るほど出てきますね。

 ちょこちょこと勉強しましょうね。自分のこの狭い部屋にある勉強本だけでも、読み終わるのに一年くらいかかりそうな気がしますが。

 充分、恵まれているし。充分、学ぶことに不満などありません。記憶力が鳥なので、学んでも学んでもざるのようにすらーっと知識が流れていきそうな、そんな気がしますが。

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