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【短編小説骨子】Seek Lie Far(シークライファー)

 2023年5月18日(木)。21時42分。

 こんにちは。井上和音です。

 眠くなる前に早く書かなくてはいけないですね。

 不思議なもので、疲れた時にぼーっと休憩をとっていると時間の進み方が鬼のように早く進んでしまうと感じてしまうことが多々あります。今、その体験をしたから、そう思うことがリアルに感じるのだと思います。

 こうやってしょうもないことを書いていると、キーボードを叩いている腕の皮膚と机とが貼り付いて離れるしゅっしゅっという音が、「違う違う」と言っているように聞こえます。幻聴。お前。私をどこに連れて行くつもりなのでしょうか。

 幻聴さんはシビアですね。本当に誰かから私生活の全てを監視されて指導されているかのような錯覚に陥ります。「お前は王に選ばれたのだから、これくらいのしつけは当たり前だ!」みたいな論理で延々とけなされます。何かの仕事前に行われる集団研修か何かですかね。

 疲れていたので、とっとこハム太郎のエンディング曲、「200%のジュモン」を延々とYouTubeで聴いていました。やーやーやーのところが良いですね。エレクトーンver.も聴いてみましたが、やーやーやーのところは音階が一段ずつ下がっているだけで特に難しいことをしていないのに非常に耳に残って心地が良くなります。エレクトーンver.を聴いていると、どこか懐かしいテレビゲームの世界にでも入りこんだかのような幻想を抱かせてくれます。疲れた時に聴くといいですよ。「200%のジュモン」は脳に良いんですよ。

 本当に中毒になりそうなくらいに良い曲です。良い時代に幼少期を過ごしました。

 「こんにちは。年賀いやがらせですが。疲れていますね。いつもならお風呂場で」

 幻聴。「信じられない」とか聞こえてきた。「言わなくていい」とかも聞こえてきますね。わざわざキャラクターさんに言わせる必要性も無いだろと、そう言ってきているのかもしれません。

 わざわざキャラクターさんに言わせないで自分で言ってみると、いつもはお風呂場で何かしら思い付いているのだから今日も何かしら思い付いたのでしょう。それを書いたらどうですか。とか年賀らせさんに言わせようとしたのですが。自分で書けるところは自分で書いたほうが良いのかもしれませんね。

 「200%のジュモン」を聴いた後にお風呂場に入ったのですが、「確かカクヨムで児童小説コンテストとか募集していたような記憶がある。児童小説でも書きたいなあ」と思っていたら、そこそこ児童小説が勝手に思い浮かんできました。タイトルは……言っていいのかダメなのか。「Seek Lie Far」です。ほら、シークライファーじゃん。もう YouTube で曲名は出ていますよ。シークライファーという片仮名カタカナで出ているわけですが。勝手に音訳して「Seek Lie Far」というタイトルを思い付いていますが、「Seek Lie Far」という英単語の羅列は恐らくオリジナルです。いや、オリジナルで間違いないです。これは連想ゲームで自分で考えました。

 「Seek Lie Far」を邦訳すると「遠くまで嘘を捜し求める」程度の訳になるかと思います。お話の筋書きとしては小学六年生の、名前は何だったけ……。忘れてしまいましたが、小学六年生の女の子が自分でも気付いていない、自分を縛り続ける嘘たちを、異世界の謎の中学生男子から見破られ続けるお話です。

 思い付いた会話をちょこちょことメモにでも残しておきましょうか。

☆☆☆
 目の前のルート(異世界での中学生の男児)が、カクテルグラスをしゃかしゃかと振り混ぜている。
 
 私は小学六年生の未成年なんだけど……。

 「大丈夫だよ。これはノンアルコールカクテルだ」

 「アルコールという名前が付いている時点でアウトだよ。それにバーとか、私が居るべき場所ではないでしょう」

 「ここは異世界。子どもが主役の夢の国さ。ちなみにこれは現世から持って来たただのジュースだよ。C.Cレモンっていう名前なんだけれども」

 なおさら振っちゃダメだ!
☆☆☆

☆☆☆
 「私はお父さん、お母さんが仲良くしてくれればいい! 本当にそれだけ。ご飯も創るし、洗濯だってする。絶対に迷惑を掛けないから。だから、私のお父さんとお母さんを、どうにかして……」

 「それは嘘さ」

 私は、目の前の私が否定されるのを見た。

 私の陰だと思っていたその私は、絶望するようにルートを見上げた。

 たった一つの願いだったはずなのに。それを陰の私が言葉に紡いだ。

 本当の陰は私なのか。目の前の私が光のように見えた。

 「サラ(女の子の名前)。君は人を想うことの出来る素晴らしい人間だ。だからこそ自分のことも、もっと大切に想えるはずだ。君はもっと自由なんだ」

 「ムカついたり、イラついたり、人に当たったり、お手伝いをサボったり。本当は自分がしたいように何でもして良いはずなんだ」

 「人を想って、自分に嘘を吐き続ける人生を君は覚えていない」

 「君はもっと自由で良いんだ。この冒険で見せたように、怒りながら、泣きながら、大声で笑っている君こそが本物なんだ」

 その嘘を。その陰を。私はしっかりと抱き締めた。嘘を嘘だと認めることで私は自分の限界を知ることが出来た。

 私は自由を知ることが出来た。

 抱き締めて、私の中に嘘の陰が消えていくと同時に、私の両目からは静かに涙が零れ落ちた。

 これで良いんだね。ありがとうルート。ありがとうサラ。

 私はもう忘れないから。
☆☆☆

 みたいな感じで。キャッチコピーは「子ども達にもっと刺激を」とか思い付きましたが、もうここに書いた以上は書かないかなと思います。

 今、見たら、異世界転移部門か恋愛部門しかありませんでしたし。それに、あと17日しかありませんし。忘れたくないためにここに書いているだけなのかもしれません。

 どういうテーマかと言えば、「アダルトチルドレンの用語はもう既に忘れられている単語になっているのではないか」とかそういうところから考え付いたオチみたいな感じです。異世界で仲間たちとばっさばっさドラゴンを倒す物語でも無ければ、女の子が格好良い年上の先輩になぜか猛アタックされてしまうような恋愛小説でもありません。ただの自分探しのヒントみたいな物語なので、部門もありません。

 そもそも書いていませんし。作品が出来てから応募しなければいけませんし。今から応募しても読者選考も通過しないでしょう。

 だからここに書き残しておきましょう。未完の児童小説「Seek Lie Far」。多分ここだけで終わり。サブタイトルに付けておきましょうか。本当にアダルトチルドレンの問題はどこに行ったのでしょうか。忘れないようにしたいですね。

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