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【小説】『100万PV達成後に死ぬワニ』「50PV:ワニとネズミ」「62PV:ワニとペンギン」

 2023年8月25日(金)。22時53分。

 バスケットボールW杯を観ていた。ドイツは強かった。日本は何かが違うような気がした。他のスポーツと違うのか、八村塁選手も出ていなかった。

 国際試合と言うよりかは、クラブチームのようなものなのかな。何も分からないので断言するのは控えたい。

 自分が毎日ブログを書いていることすら忘れて、ぼーっとバスケットボールの試合を観ていた。真剣勝負が見たいと思っていた。真剣勝負で間違いがないのだが、身長や身体能力がもろに出るスポーツで、なかなか奇跡の勝利というのが難しいスポーツなのかなと感じた。

 明日は、PokémonGOFes.ですね。この涼しさならば外を歩き回っていても大丈夫でしょう。あまりお金も使いたくないので、ただてくてくと一人でゲームを進めていくと思います。

 PokémonGOってなんのためにするのだろうとか考え始めたら、多分私がリッチになった証拠だと思います。ポケモンカードとかがスニーカーダンクから届いて、VユニバースのURと、そのURに進化する前の、2022年度に出たSRのカードを遂に揃えることが出来ました。超高いというわけでもない。微妙な値段。

 ツイッターに上げて見たけれども誰からもいいねはもらえなかった。腕時計を載せたり、ポケモンカードを載せたりと、自分の好きなもの、趣向はどうも高校生くらいで止まっているような気がしてきた。本当ならば、30手前くらいの年齢ならば、「彼女とロアッソ熊本を観に来ました」とかインスタグラムにでも上げるのが30手前だろうか。いや、20代中盤くらいの写真かな。理想としては。30手前くらいになると、なぜかビジネスしている人が活発に写真を上げるようになる。子どもの写真とか。

 順調にいっている人はそういう傾向。

 そんな中で私はぼっちGOをやろうとしている。

 貧乏の中を生きてそのうちお金持ちにでもなればいいさと誰かが言う。

 今日は幻聴がまるで聞こえない。疲れ果てたのだろうか。5連勤という普通の人の普通の一週間を過ごした気がするが、この疲れが普通らしい。そしてまた月曜日がやってくる。この輪廻から抜け出す方法は無いのだろうか。抜け出さなくていいと思うけれども。

 来週のどこかで古物商許可証でも取りに行くので、それから少しは人生が変わるのかもしれませんね。

 もう何も書きたくないという気持ちが正直あるので、来ました。『100万PV達成後に死ぬワニ』


「50PV:ワニとネズミ」「62PV:ワニとペンギン」の登場です。雑ですみませんがここで使わせていただきます。本当に心が穏やか過ぎて何も書く気持ちが起きない。

 『100万PV達成後に死ぬワニ』については穏やかな話では無かったような記憶がありますが。

 ではどうぞ。

☆☆☆
 『100万PV達成後に死ぬワニ』

 キャッチコピー:気を付けないと死んじゃうよ!!

 紹介文:100万PV(1,000,000PV)に到達したら突然主人公のワニが死にます。
  それまでは自由に生きていきます。
  ※不定期更新
☆☆☆

☆☆☆
 「50PV:ワニとネズミ」

 ワニは動物園から除名宣告を受けました。

 ワニは行く宛ても無いので、親友のネズミのところへ行きました。

「やあ! ねずみくん! 世界征服の調子はどうだい?」

「んん? おお、わにじゃねえか! 動物園に拉致監禁されたと聞いて驚いたが、無事に……んん。無事じゃねえな。上顎うわあご下顎したあごがねじれの位置を起こしているじゃねえか。動物園では治して貰えなかったのか。はっはー」

「いやあ。この醜い下顎のせいで動物園を一方的に追い出されたんだけどね。トラックに詰め込まれてあわよくば焼却処分されるところだったよ。本当に喋りにくいったらありゃしないね」

「はっはー。どうやってトラックの中から逃げ出したのか聞いてみたいが、いやあ。そこはブラザー、ダチって奴よ。君がどうやって逃げ出したかは聞かないでおいてやるよ。倫理的にな」

 んで。世界征服のほうだが──。

 そう言って、ネズミは倭国チーバにあるエンターテインメント施設『ランド』の中にあるホテルの、その最上階。動物はおろか、人間も誰も入ることの出来ないあるホテルの最上階。そこまで繋がるエレベーターですらランドの名物『隠れマウス』の一つとされているほど、見つけるのが困難な、エレベーターというよりも軌道としてはジェットコースターに近い、その果てにある、ネズミ専用の部屋の巨大なベッドに背もたれを預けながら、語り始めました。

「なあブラザー。俺は世界征服を目指していたが、それは、まあ。やめることにしたんだ。かつては世界征服を目指して、チャイの上梅ジャンパイ香根コンコンに『ランド』を次々と設立して生きてきたわけだが──。なんつうかな。経済的な成功って奴だけで結構な優越感に浸れるもんだぜブラザー」

 はっは。

 あの人間たちがさあ。

 『ランド』の中だからって、超割高な芋が五、六個入ったフライドポテトを倭国の通貨で800Yイーで買っていくんだぜ。

 それも超喜びながら買っていく。

 夢の国ならば財布の紐も緩むってわけよ。

 それが何万人と来るわけよ。

 そいつらを、このホテルの最上階から眺めているだけで、人間っておもしれえ生物だなあって思いながら、俺はふかひれやキャビアをほおばるわけよ。

 この優越感って言ったら、たまんねえんだなあ。

 はっは。夢の国の愛称の本当の意味するところを、あいつらは知らねえみてえだ。

 誰にとっての夢の国なんだろうな。はっはー。

 ワニはそれを聞いて、怒りが湧いて来てしましました。

「ねずみくん。君はその程度の生物だったのかい。世界征服するって言ったじゃないか。そのうち『ランド』にミサイルを配備して、あらゆる国々を軍事力の元で征服するつもりではなかったのかい? 親友だったじゃないか! 僕も本気で協力しようと……」

「いやあ。待て待て。俺がチャイ──イッチャイナ共和国の経済的なアキレス腱、上梅や貿易特区の香根に『ランド』を立地してからよ。まあ。上手い話が舞い込んできたのさ。俺は株主からの投資によって自社株で軍備用品を揃えようとしたんだけどな。お国のほうがな。ステイツの方から俺のほうに打診があったわけさ。『軍備品はまだ配置するな。時期が来たらステイツ政府の方から財源は投資する。だから今のところはエンタメ業界の隠れみのを被ったまま経営を続けていけ』ってさ」

 まあ。俺も。お国の事情に首の根っこを掴まれちまっているってわけなのさ。猫だけに。あ、俺ネズミだったか。はっはー。

 ステイツとイッチャイナ──勝手に争っていくうちに俺はただがっぽりと儲けさせてもらうぜ。残念ながらステイツの言いなりにはならねえつもりだが。

 ブラザー。お前にも都合の良い話があるんだ。

 俺はエンタメ業界を少し拡大させて、今はホスピタル──療養・看護業界にも着々と手を伸ばしている。チーバの横のトキオにもいくつかホスピタルを構えているんだ。

「そこでだ。ブラザー。まずはその下顎を治したらどうだい? ウチの所有するホスピタルに裏では有名な外科医を買収しているからよ。ここで昔のツケを返させて貰うぜ。無料どころかVIP扱いで、誰よりも最優先でその外科医に診療してもらえるように、クチは付けておいてやるからよ。はっはー。そいつは天才だから痛みは一切無いと思うぜ。悪くない話だろ?」

 ワニは「世界征服よりもまずは自分の下顎を戻すことが優先なのはそりゃそうだな」と納得した様子で、ネズミに聞きました。

「その外科医の名は?」

「ペングー」
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 「62PV:ワニとペンギン」

  ワニはネズミに教えられたとおりに、夜中午前二時過ぎにトキオのミント区にやってきました。

 天を突くかのようなタワーマンションの35階。近くにタワーマンションが迷路のようにそそり立っているために、ワニは間違いが無いか慎重に確認しながら、ネズミに教えられたとおりにインターフォンを鳴らしました。

「もしもし。しもしも」

 ワニはネズミに教えられた合言葉を35-071のインターフォンに言いました。

 すると、タワーマンションのエレベーターへの扉が開きました。

 ワニは35-071に着きました。

「ようこそ。お名前は」

「僕の名前を聞いて生きている者はいない」

「……私の名前はペングー、でいいのかな」

「ペングーでいいんです。そうですね。僕の名前も無かったら呼ぶときに不便だから、ゲイツでいいです」

Mr.ミスターゲイツ。ようこそ。早速だがこちらに座って。あごを詳しく見せてくれないか」

 ペンギンはそう言って、ワニをベッドへと導きました。

 ベッドと言ってももちろん医療用で。ふかふかのベッドではなく診療台と言ったほうが良いのかもしれません。

 そのときワニは、「(顎を見るならば普通は歯科医師なのでは……)」と思ったそうですが、ペンギンの言う通りに診療台に座りました。

「うーん。これは綺麗にやられたね。しかし丁寧だ。相手は優しかったのではないかね。ゲイツくん」

「僕は……ああ。ねずみくんから全部聞いているのですか」

 ネズミにも全てを言っているわけでは無いのだけれど。

 そのあと、ワニはレントゲンとエコーを取り(ペンギン、X線等は特に気にしていない様子だった)、また診療台へと連れてこられ、今度は寝かせられました。

 ワニの太ももに、ぷつんっと注射針を刺しました。ワニの意識もぷつんっときれてしまいました。

 おしまい。とは締まらずに。

 ワニが目覚めた時には顎が完全に元通りになっていました。

 入院も必要無いくらい。術後の痛みも全く無い。どころか、診療台の周辺に血の跡すら見つからない。

 というか。外科手術を一人でやったのか。

 時計を見ると、午前二時。なんとワニは二十四時間寝ていたらしいのです。

 流石は外科医と言ったところでしょうか。

 しかし、ワニは少し疑問を持ちました。

「あの……うおっ喋りやすい! あ。あの。顎の手術なのになんで下半身を脱がされているのでしょうか」

「え。麻酔を打った時に太ももに打ったじゃん。覚えていないのかい。Mr.ゲイター」

「いえ。麻酔を打った後は下半身は特に脱がせ続けている必要性は無かったはずでは」

「Mr.ゲイター。君に一つ質問があるのだが」

「はい」

「君のけつあなは覚醒しているかい?」

「はい?」

「私の触診によるとどうやら覚醒していないように思えたのだが。Mr.ゲイター」

「ゲイターじゃなくてゲイツですよ」

「ゲイターでいいのだよ。Mr.ゲイター。まさに善い名だ」

 ワニは自分のお尻を触ってみました。

 特に変化なし。

 何かされたとかそういうことは無いらしい。

 いつも通り締まっている。

 触診かあ。

「ペングーさん。いくつか質問をして良いですか」

「構わん」

「妻は」

「居る」

「お子さんも」

「居る」

メスに興味は」

「無い。愛する異性は妻だけだ」

オスに興味は」

「無い」

 無いんだ。この流れでいくと確実に。

「趣味ではある」

「はあ。ゲイなんですね」

「だから興味は無いと言っているだろう。ただの趣味だ。多様性のこの時代それくらいの趣味があっていいものだろう」

「ゲイではないのですか」

「ただ偉そうにしていたが、没落した人間の男性に屈辱を与えるのが趣味なだけだ」

「……Mr.ペングー。いつニ本にいらしたのですか」

「ニ本? 君は数字による言葉遊びが好きなのかな。ここは一本いっぽんだよ」

「すみません。麻酔で頭が回っていなくて。そうでしたね一本国でした。一本。一本」

「質問に答えようか。君にはなんでも言っていいような気がするよ。それに特段隠す必要性も無いしな。一本に興味を持ち始めたのはトキオオリンピックの開催決定したときからだよ。一発で裏が取れたからね。そのうち汚職がごろごろ出るだろうと思って、必死に一本語を勉強して、オランスからわざわざトキオ大学医学部に編入して、ぎりぎり医師免許取得に間に合ったよ」

 闇医者じゃなかったんだ。

「ぎりぎり医師免許が間に合って、あのMr.マウスにこちらから声を掛けたんだ。『ホスピタルに私を雇ってくれないか』って。結構名が知れていたからあのMr.は快く私を雇ってくれていたよ。

 そのあとで、予想していた通りに汚職事件が公になってしまってね。わざわざ自分から身を隠す人間たちがごろごろ出てきてね。自分からクビを切って私の所へ大勢詰めかけてきたよ。

『このままだと監獄行きだ。どうか、Mr.ペングー、私たちに救済の手を』

 私は喜んでかくまったさ。そしたら数日と経たぬうちに『ここの飯はまずい』だの『外に出歩きたいが金が無い』とか。不平不満を言い始める。匿ってもらっているくせに、元のお金が当たり前にある日常を忘れることが出来なかったらしいんだよ。

 そこで私の趣味が出る。

 『金をやるからけつを差し出せ』

 年齢的に中年が多いからね。顔に威厳があろうともけつあなはゆるゆるでさ。入れやすくて丁度善い。何よりも、あの屈辱めいた顔! あの顔! 金の為ならば何でもやるんだよあいつらは。一瞬の屈辱を我慢すれば、大金と平和な暮らしが手に入る。そう。彼らは一瞬で終わると思っているんだよ。

 甘いよ。

 甘ちゃんだよ。

 もちろん何回も何回もやる。すると徐々に徐々に、全ての中年が覚醒してくるんだよ。目覚めてくるんだ。威厳ある姿から堕落した中年へと変わり果てる。その変わっていく過程を見るのが私の唯一の趣味なんだ!

 分かるかい。Mr.ゲイター。私はゲイでは無いんだよ」

 多様性が重んじられるこの時代においても、目の前で興奮気味に話すペンギンは真の変態と言ってもいいんじゃないかなとワニは思いました。

「ちなみに、女性の役員はお断りしている。私は不倫をするつもりで一本にやって来たわけではない。丁寧にお断りして犬察庁に密告している。私は妻への愛だけは一途なんだ」

「なんて真面目なんですか! 遵法精神もしっかりと貫いている! 妻への愛は一途。なんて素敵な話ではないですか」

 ワニは本当に感動しました。ちなみに、ネズミが勝手にペンギンを買収したとか言っていましたが、実はwin-winの関係だったのだなあと、ワニは思いました。

 持ちつ持たれつの関係。

 どちらにも、やりたいことが、あるんだね。

 経済と性癖。どちらも重要で、どちらが優位とか他人が決めることでは無い。

「感動しました。あの、この顎の手術代ですが」

「うん? Mr.マウスから中年の飼育用の資金はたっぷり貰うから別にいいんだよ。気にしなくて」

「いえ。感動したので是非払わせてください。僕の我儘わがままに過ぎないのかもしれませんが」

 外出先で、裸一貫はだかいっかん褌一丁ふんどしいっちょうで出歩くのが好きな、筋肉の締まった人間を一人知っているので。

 来週中にも貴方にプレゼントしようと思います。Mr.ペングー。
☆☆☆

 追記。なんかコピペしただけなのですが、6000字近くなって申し訳ありません。え? もしかして、この話で統合失調症(本物)になると、起こること。が200万字を超えた可能性があります。200万字。2,000,000字。この話で超えてしまうとは。まさか100ワニで超えるとは思っていなかったよね。こんな話で超えていいのか。

 【祝】ノートはきちんと上げましょうね。

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