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【愛着理論】嫉妬や執着のしやすさは、幼少期に決まる。愛着4類型について整理した

恋人や夫婦との関係性に対する距離感は、人によって異なる。依存しやすかったり、不安になりやすかったり、そうはならずに安定していたり。子どもの頃の親との関係で決まってくるのだろう、となんとなく思っていたけど、心理学では理論化されているらしい。

心理学者のエインズワースが提唱した、愛着理論と呼ばれているもので、相手に対して「不安」と「回避」の2つの軸によって決まってくる。

大人の愛着スタイルは、自律・安定型、不安型、拒絶・回避型、恐れ・回避型の4つの類型に分類される。以下心理学サイトより引用。

自律・安定型
不安が少なく、回避もしていない、健康な愛着スタイルをもった人たちです。他者を信頼して関わることができるし、親密な関係をもつこともできます。自分自身も安定していると言えます。

とらわれがた(不安型)
不安が大きく、相手にしがみつくタイプです。親密でありたいと強く願っていますが、安心して離れることができないのでしがみついてしまいます。他者からどう評価されるかということがとても気になり、拒否されたり、見捨てられることを過度に心配しています。

拒絶・回避型
不安は低く、他者と距離を置くタイプの人たちです。人のことは信用しておらず、感情表現を抑えて自分を律しようとしています。

恐れ・回避型
不安が高く、他者との関係を回避するタイプの人たちです。「他人は怖い」「きっと嫌われるに違いない」「どうせ人は私を見捨てて去っていくだろう」といったことを予期して、親密な関係を回避します。トラウマなどの傷つき体験を抱えた人などに見られます。

https://www.urraca.jp/archives/910#i-4


この分類をもとに自分の愛着関係を振り返ってみると、どちらかといえば「恐れ・回避型」に該当する。

基本的には不安が大きいタイプなので、多くの人とは深く関わらないようにいしている。ただ、親密になりたいと思う相手(その多くは恋愛対象となる相手なのだが)に対しては、心を開き親密になろうとする。

その結果、「不安型」に接近してしまい、嫉妬や執着が生まれて失敗する、ということが何度かあった。

上記は大人の愛着スタイルの類型だが、子どものころの親に対する愛着スタイルとほぼ一致しているらしい。つまり、運動神経などと同じく、ほとんど変えられない性質と思った方がいいのだと思う。

不安が大きいタイプはどうすればいい?

自分の愛着スタイルを理解した上で、人間関係を築いていく必要があるわけだ。僕自身の性質、「恐れ・回避型」の問題点をどう抑えていけばいいのか。

とりわけ問題となるのが、親密な関係を築く恋人に対して不安が大きくなることだろう。

不安が大きくなる、ということは変えられない。それならば、親密な相手と不安にならない行動をするように取り決めをする、もしくは親密な相手を分散するという選択肢があり得る。

不安にならない行動を取るようにしてもらう、という方法がうまくいきやすいのは、同じタイプの相手の場合だと思う。

つまり、不安が大きいタイプであれば、お互いが不安になることを理解しているので、不安にならない行動を取らないようにする取り決めがうまくいきやすいからだ。

親密な相手を分散する、という方法であれば、極端な話、オープンマリッジポリアモリー的な複数恋愛はその種の解決策のひとつになるのだろう。

ポリアモリーだからといって全員が不安が大きいタイプとは思わない。実際に、知り合いのポリアモリーの人は一見「自律・安定型」に見える。ただ、ポリアモリーの人のインタビュー記事を読むと、不安が大きいタイプの人もいるのもたしかだ。

「不安型」「恐れ・回避型」が抱える大きな不安への対処として無自覚的、あるいは自覚的にポリアモリーという価値観を選ぶということはあり得るのかもしれない。

複数の恋人を持つ以外の対処法であれば、深い友人関係を増やす、ということも選択肢のひとつだろう。ただ、実際に恋愛関係が生まれると、友人関係では埋められないほど、強い感情となってしまうため、なかなか難しい。

自分自身の幸せの愛のイメージとして、複数恋愛はなかなか受け入れ難いものがあるので、現実的には深い友人関係を増やすという選択肢しか取れない。

こうして自分の愛着スタイルの問題点を考えてみると、生まれでこうもハンデを追ってしまうのか……と思わざるを得ない。自分はどうにもならないので、自分が子育てをするときには「自律・安定型」になるよう、愛着を持って育てたい。

今勉強しているメンタルケア心理士を取得し、メンタルケアの臨床を行うことは、子育てにも生きてくることは間違いない。最近できていなかったので、しっかり勉強していきたい。

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