労働と凡人 まえがき

 去年は「音楽と凡人」というタイトルで自分のこれまでのバンド人生を振り返った。そして今年から新たにバンド活動を始める。
 音楽で飯を食えていない自分はアルバイトをしている。高校一年生で始めたアルバイト。気づけばそれから人生の半分くらいアルバイトをしているらしい。大学受験の時に半年ほど辞めていた以外はシフト量に差はあれどずっと何かしらのアルバイトをしている。その年数と職種の豊富さは知らぬ間に平凡でなくなってしまった。

 契約書と給与明細以外には何の記録も残っていないので、自分の脳から消えてしまえば跡形もなくなってしまう思い出である。味気ない記憶も含めてどうせなら書き起こしてみようと思い立った。様々な土地や職場で出会う人々や出来事はどんなに小さくとも確かにこの社会の一つの画角であった。

 何回分くらい書けるか自分でも全く予想がつかないが、とりあえず思い出した時に不定期に書き起こしていこうと思う。

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