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結局、仕事の悩みは全てコミュニケーション

今日、大学時代のバイト先に急遽1日だけヘルプで入った。

大学時代4年間、私はホテルの宴会場(宴会部というフロントや宿泊などではない結婚披露宴や企業の忘年会で利用する階の担当部署)で給仕のバイトをしていたのだけれど、久しぶりに社員さんと話しをしていたら、宴会部の課題の話しになった。現在の宴会部の課題は「人材不足」だという。

コロナ禍もあり、確かにそうなんだろうなとは思いつつ、よくよく話しを聞くと、新卒含め採用は一応はできているが定着していないのだという。

なぜ定着しないのか、ということについて社員さんの考えは「イマドキの子は全然ダメ」という。私たちがいた当時は本当に(少し言葉は悪いが)使える子が多かった、と。

コミュニケーション能力が低すぎる、と。うまく人を使ったり、自分から聴きに来たり、自分の要望を本心で伝えたり出来ていない、と。

確かに、コロナ禍の3年間で学生時代を過ごした子たちは大なり小なり、コミュ力に影響が出ているのかもしれないが、“イマドキの子”だからコミュ力が低いのではなく、いつの時代も一定数コミュ力が低い子と高い子はいるし、後天的に高くなる人もいると思う。

私たちの時はよかったと頻りに言ってくれたが、そもそも私たちの時もコミュ力高い子ばかりじゃなかったし、私もバイトをしていく中で様々な年齢・性別・個性の人との接し方を学んでいった方だった。

今と昔で何が違うのかというと、その新人の子たちの近くに、年齢が近くて同じ業務をしている上司ではない先輩が複数人いるかどうかだと思う。


年齢が近くて同じ業務をしている上司ではない先輩が複数人いるか
が、なぜ重要なのかというと、
①先輩の人数が少なすぎると、自分と性格が合う先輩が見つからない可能性がある
②同じ業務をしていないとベテラン社員には気づけない細かい躓きが共有できない
③ベテランとの年齢差がありすぎると言語と当たり前が違いすぎて共感が生まれない(そもそも会話にならない場合がある)
④上司だと評価気にして相談しづらい
という4点があるからだ。

社員だろうとアルバイトだろうと、新たな仕事を始める時には必ず壁にぶち当たるし、その壁の大きさや厚さは個々人による。

その時に悩みを打ち明けやすい人がすぐ近くにいてくれるだけで、本当に全然違うと思う。

私たちの時は、年齢が近くて同じ業務をしている上司ではない先輩が複数人いた。

ちょっとだけ先に入った年下の先輩とか、社員だけど同じ業務をする上ではバイトより後輩とか、そういった関係性もたくさんあって、且つ年齢も近く、複数人そういう人がいたから、自分の相談しやすい人を見つけだしてこっそりと相談したり、教えてもらったりしていた。

仕事をする上で、業務をこなすスキルは本当に大切だけれど、実は人の気持ちを察したり、新人とベテランのクッション材を担ってくれる人材も組織の中ではかなり重要だ。

10人以上の規模の組織であれば、目に見えにくいがこのようなスキルも評価して組織構成を考える必要があると思う。


冒頭で「”イマドキの子”が」と話しをしていた社員は当時からその役割は担っていなかった。その人たちはベテランだし、若干バイトや新卒社員とやることが違っていたから、というのもある。

ただ、イマドキの子は…!と嘆くのではなく、事実として現場に人が足りていないのであれば、今ある手札の中で人材を育成しなければならないのだから、人事部に掛け合って、直の上司ではない第3社のフォロー面談を無理にでもいれるとか、部署でこの議題について話し合って、得意な人材を新人のメンタル面でのフォローに積極的に回すようにするとか、今やっていないけど自分たちでできることはあると思う。

こういった部署内・会社内での課題の共有や解決策の案だしもコミュニケーション。新人のフォローもコミュニケーション。

もちろん、バイトや新卒社員からの働きかけもコミュニケーション。
それにきちんと耳を傾けたり、話しかけていいよ、という雰囲気もコミュニケーション。


結局は、コミュニケーションが足りていないのだと思う。


その人のすべてを知る必要なないけれどお互いに歩み寄ろうとしないと齟齬が生まれて人が離れていく。


今日このような話しをしてきたけれど、この組織は変われるだろうか。

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