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イタリア旅行記vol.11 ベネチア編〜憧れの教会とイカスミパスタの罠〜


ベネチア3日目。

ミラノ滞在の日数を減らしてもう1日ベネチアに滞在する。

ムフフ、、。
今日は船に乗るのだ!!
せっかくベネチアに来たのに、船に乗らずに帰るわけには行かないでしょ。

そして、天気は快晴!
最高だぜえええ。

お馴染みベネチア本島の駅前で、船の1日券を購入。
1日乗り放題で、25ユーロ。

会いたかったぜ、チケット。

早速、船乗り場から船を待つ。
ベネチアの主要な交通手段は船なので、
大量の船着き場と様々な航路が存在する。
なので、自分がどの場所に行きたいか、を把握した上で適切な路線に乗らないと、訳の分からないところに着いてしまうハメになる。
東京の路線くらいややこしい。

暫く待つと船が到着。さすがに人は多いが、身体を押し込む。
ブオオオ
我を乗せた船がゆっくりと動き出す。


満員電車。ならぬ、満員船だ。


キモチイイイイイ

心地よい風を浴びながら、ベネチアの街々を縫うように進んでいく。

最高だなこれ、、。ずっと乗ってられるぜ。


今日の目的は大きく4つ。

①とにかく船に乗る。
②ベネチア本島以外の島へ行く。
③例の教会へ行く。
④イカスミパスタを食べる。


早速①は達成。
次は②だ。
ベネチアは元々、複数の島で構成されている。それぞれの島は船で簡単に行くことができて、島ごとに有名なものが違ったりして結構見どころがある。
リトル沖縄みたいだな。


今日は、前々から目を付けていたムラーノ島、ブラーノ島へ。


まずムラーノ島は、ベネチアングラスと呼ばれる、ガラス細工が有名な島。
船着き場に着いて降りたった瞬間から、
眼前にはカラフルなガラス細工がよりどりみどり。

ムラーノ島

おお~~~。
これは映える。

小さな島だが、多くの人がガラス細工求めて練り歩いている。
ガラス小物を売っている店も多い。

こういう感じのお店がたくさん


良いねえ。

特にお土産買う相手もいないが、
せっかくなのでお買い物。
ガラスの箸置きや、マグネットなどを購入。

これは女性に買っていったら喜ばれるだろうなぁー(白目)


ムラーノ島からさらに数十分船に乗って、ブラーノ島へ。

ブラーノ島はムラーノ等のような名産品は特に無いが、
観光客に人気の島。

理由はこちら。


カラフル

かわい!

きゃわわ

完全にインスタのためだけに生まれたような島だ。
島中がこんな感じなので、歩いてても非常に楽しい。


サムネイルかよ

おいおい。傾いとるで
もうすぐ倒れるんとちゃうんかぇ!!

ベネチア本島→ムラーノ島→ブラーノ島

と巡ってきたが、時刻は夕方ごろ。

日没の前に、どうしても行きたい場所がある。


③例の教会です。
その名も、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。

ベネチア本島から船で数分で着くこの場所。


名前だけ聞いても分からないかもしれないが、
写真を見れば、分かる人は分かるかも。

※ここから先はオタクトークなので興味無い人はすっ飛ばしてください。

そう、ここはジョジョの奇妙な冒険 第5部で、
トリッシュをボスに届けるために、ブチャラティ率いるジョジョ達が
船で乗り込んだ教会なのだっッッッ!


この教会で、ブチャラティはボスを裏切ることを決意して

フーゴが決別して

ナランチャが泣きながらクロールしたのだッッッ


ここは、この旅の中で絶対に行っておきたい場所でした。


丁度少しずつ太陽が落ち始め、淡いオレンジ色が空をジョジョに染め上げ始める。


良すぎるっっっっ。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会前にて。
とっても満足気な表情。


この教会、実は上に登ることもできる。
場所は分かりづらいが、係の人に聞いてなんとか教えてもらう。
「もうすぐ閉まるから10分ぐらいしか居られないよ、」と忠告。
構いやあしないさ!少しの時間でも、登ったという事実が大切なのさ。

ゴウンゴウンと唸るようなエレベーターに乗って、鐘楼のてっぺんに到着。

うおお、、。

これはこれは。

辺り一面水に囲まれた街、ベネチア。
少し離れた対岸から見る景色は、
また違った良さがある。
めちゃくちゃ綺麗。

来てよかったあ。

船着き場ももちろん激写。

フーゴ、ここでリタイア。

ここで、フーゴがリタイアしたのか、、。
恥知らずのパープルヘイズ、、。

そういえばあの場面もこのくらいの薄暮時だったな、、
なんてことを考えながらベネチア本島へ帰還。

もう既に、今日の満足度は100を振り切っている。

だがしかし!まだ目的は達成していない。

④イカスミパスタ だ!

イカスミパスタは、ベネチア発祥のパスタと言われている。ここで食べないと何しに来たんだとドヤされる。(誰に?)


すっかり日が落ちて、真っ暗。
たださすが本島、様々な飲食店が立ち並ぶ。

一体どこで食べればいいんだ、、。
店のチョイスが難しすぎる。

どこでも良いっちゃ良いが、せっかくなら美味しいところで食べたいというのが、人間のサガ。欲。カルマ。


元々Pickしていたいくつかのお店に行ってみる。

No..

Sorry..

No!

どこも満席やがな!人気店ですな。

一日中歩き回った疲れと空腹と寒さで、思考力が低下しているのが分かる。


もうどこでも良いか、、ハズレはないだろ。
通りかかったお店に意を決して入ってみる。


こちらのおみせ。



Ciao!

ん?

アジア風の店員がお出迎え。

ん?

メニューには、ピザ、スシ、パスタ。そしてお目当てのイカスミパスタも。

ん?スシ?

とりあえず、イカスミパスタとムール貝、白ワインをオーダー。



しばらくすると、隣の外国人に料理が運ばれてくる。

パクパク



いや、めちゃくちゃ寿司食っとるーーー


イタリアまで来て、なんか変なアジア料理の店入ってもうたーーー


よりによって何しとんねん!
自分を責める。


まあでも、イタリア料理も置いてるから、
これは本場の料理の可能性もあるからな。
自分に言い聞かせる。


オマタセシマシタ~

きた!イカスミパスタ!

イカ、、スミ、、?

.…

なんか、色薄ない?
えこんなもんなん?イカスミパスタてこんな黒さなん?
黒ってか、グレーなんやけど。
イカ墨ってか、ネズミ色なんやけど。ねえ、なにこれ。


とりあえず食べるしかない。
味は、普通。まずくもない。


よくみたら入口に変な甲冑。いやこれ絶対中華系のソレやん。


おい、、なんやこれ、、。


明らかに入口からおかしいやん。なんで気付かなかったんや、、。


よくわからないパスタ、ムール貝を食べて、
お腹はもう9分。
お腹の容量を変な食事に使ってしまった自分を恥じる。


一日中歩き回って、身体はヘトヘト。
お腹もパンパン。お酒も飲んで眠気も少し感じる。


でも。諦めるわけにはいかない!!

もう1店舗いくでしょ!!

本場のイカスミパスタを食べるんだ!!



観光客が多いエリアから少し離れた場所に
ポツンとあかりが灯ったレストランを発見。


こちらのお店。

そこまで客は入ってないが、
よく見ると店頭に、ムキムキで強面のイタリア人が立っている。
シェフだろうか。
遠目で見るとドウェイン・ジョンソンである。(写真にはうつらず)

えーい、ままよ!
行くしかねえ!

中に入る。

カタコトの英語で案内してくれる。
ペラペラより、カタコトの方が地元感あって安心できるな、もはや。


イカスミパスタを迷わずオーダー。
赤ワインも頼む。

しばらくすると料理が運ばれてくる。


Bon appétit!(召し上がれ)


えっっ


えっ。ダークマター?


くっっっろ


黒すぎん?
思わず声が出た。

こんなに黒いん?
漆黒なんだが。ダークマター?

さっきのやつは何だったんだマジで。


お味はもちろん、
めっっちゃくちゃ美味しかったです。
本当に美味い。
さっきのお店のイカスミパスタを思い出して涙が出そうになる。諦めずに来てよかった、、。


皆さん、海外で美味しいお店を探すときは

①観光地エリアから少し離れる
②地元の人が行ってそうなお店を選ぶ
(例:現地の人がよく入っている、現地の言語のメニューしか無い、など)
③ムキムキの店主が店前に立っているお店を選ぶ

この3つを抑えておきましょう。

何はともあれ、終わりよければ全て良し。
大満足の1日でした。


水の都ベネチア。
今回のイタリア旅行はもちろん、これまで私が行ってきた全ての都市の中で
トップクラスで好きな場所でした。(※思い入れ補正も込みで)


また、必ず行きます!


Arrivederci!

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