毎年のことながら
夫の調子が良くない。その皺寄せがきて、正直今の生活はしんどい。
「察してほしいってのをなくしてほしい」
と夫婦喧嘩の度に、夫は私に言うけど、具合の悪いときの夫は、私に察してもらえるのを待っている。不平等これいかに。自分ができないことを人に求めるな。
普段なら入浴を終えたら、寝室でまったり就寝前のくつろぎタイムを過ごすけど、夫はすでに寝ているので、リビングでグレン・グールドを聴きながらPCをカタカタ言わせている。
寝室から盛大な夫のいびきが聞こえている。いやはや、夫も疲れているんだなぁ。
この状況はゆっくり休むしかないね。夫の仕事はようやく繁忙期を終えて、それで少し気が抜けたんだと思う。 寝ても寝ても疲れが抜けないみたいで、夫は休日もほとんど寝てばかりいる。
「俺の休日なんのためにあるんだろう」
と嘆いていた。
しかし、先週は私が病んでいた。私が病んでいたとき夫は特に文句を言わずに過ごしていた。そして後半から私につられて、夫も病んでいたけども。
5月は魔の季節だなと毎年感じる。
季節の変わり目なので、調子を崩す人が多い。私の周りの人も調子がイマイチな人が多い。そして、5月も終わりに差し掛かると、鬱陶しい梅雨が来て、その後は疲れ果てる夏になる。
梅雨は雨と湿度で自律神経が乱れまくるし、夏はとにかく暑くて、どうしても士気が上がらない。暑いとそれだけで睡眠にも悪影響を及ぼす。睡眠が悪影響を受けると日中のパフォーマンスも下がる。
毎年、夏は生きているだけで満点くらいの心算でいる。
結婚は先日で7周年を迎えた。夫婦の暮らしも8年目に突入だ。
夫婦も8年目にもなると、一年を通じての二人の体調の傾向が見えてくる。
夫は6月は毎年、調子が悪い。
調子の悪い夫と離れて過ごす時間を設けるために、おやすみの日は私がジムに行き、運動をする。なので、6月の私は毎年痩せる。
夫はこれから回復の兆しがないだろうなぁ。
このままじゃいかんよなーと思いつつ、具体的な解決策が浮かばない。
夫婦共倒れが一番怖いよなぁと考える。
私は今月より仕事量をセーブして、精神と肉体の安定をはかっている。
ここ数ヶ月、仕事が忙しいときは、毎朝眺めている広告の写真に悪態をついていたが、仕事量をセーブすると、その広告の全体像が見えるようになった。
忙しくてギスギスしているときは、広告の鼻につく部分しか見えていなかった。
しかし、心に余裕ができて改めて、毎朝前を通る広告の全体像を眺められるようになって、意外といい広告であることにようやく気づいた。
(この広告は壁をばーっと使って張り出されているため、横幅が長く、前を横切るのに2分くらいかかる)
視野が狭くなっているなと感じるときにどうやって平常の感覚に戻れるだろうか。
夫の体調不良は本当に頭にくるけど、実際は違うところが悩みなんじゃないだろうか。
体調不良が続くと労ってあげたいが、自己管理くらい自分でしてくれとも思う。家の中が暗い空気だと、外でも頑張れない。
今は試練のときだと思う。
夫が健やかになるのを待つしかない。家事は手抜きで、自分の理想と現実のギャップにため息しか出ない。
心の安寧がほしい。