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私には田舎(ふるさと)が、ない。


◆自己紹介

はじめまして、さとあやと申します。
1981年生まれの39歳、酉年です。
あだ名は「いのしし」です。(ややこしい)ふがー🐗

都営住宅

東京で生まれて、東京で育ち、
鉄筋コンクリートの団地で育ち、
鉄筋コンクリートの校舎で学び、
アスファルトの道を闊歩し、
数分違わない電車で通勤し、高層ビルで働き、
毎日を楽しみ、たまに些細な問題があったり、なかったり。
そんなごくごく普通のよくいる人間です。

◆うっすら憂鬱ななつやすみ

幼少期を振り返ると思い出す夏休みの公園。

公園

いつも賑わうはずの公園は、嘘のように様々な声を失い、
まるでこの町から子供がいなくなってしまったかのような静けさだった。

その不気味な静けさの理由、
それは「いなか」とかいう場所にみんなが行ってしまった
ということだった。

校舎

手洗い場

田舎って…なんだろう?
わかるようで、わからなかった。


◆そして大人になったさとあや

時は過ぎ、さとあやも社会人となった。
社会人経験は既に5年だ。
部署によって随分と動きが違う会社だが、
この日訪れた出張の場所は何とも言えない癒しにあふれていた。

田んぼ

見渡す限り様々な種の草木があり、透き通る渓流があった。

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古い民家や、郷土料理とも言えそうな、
かすかに昔の懐かしい味があって、各地で温泉が湧き、
出張ということを忘れてしまいそうだった。
海も大好きだけど、やっぱり川も緑も、また、いい。

吊り橋

民家からはもくもくと生活感のある湯気、足元には用水路の藻、
歩道の苔、何もかもに、懐かしさを覚えた。
不思議な土地だ…。

◆出張最終日

出張の最終日、宿を出る手続きをロビーで終え、
最後の珈琲を頂き、社長との挨拶を待っていた。

暖簾の奥から女将さんが出てきてくれ、さりげない会話。
「あなた、田舎がないんだったわね」
と声をかけられた。

はい、と答えると、女将はニコリと笑って言った。

女将:「ここを田舎だと思って、いつでも帰ってきてね。」

間違いなく自分に向けて言われているのだが、
「田舎」という言葉が自分事として瞬時に捉えられなかったように思う。
そして、その言葉がとってもとっても嬉しかった。

さとあや:「はい!行ってきます!すぐに戻ります。」

行ってきます

その日からここが私の田舎(ふるさと)になりました。


それから、静岡県伊豆市天城湯ヶ島という場所に恋をしています。

それでは、また。

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