2021年8月の記事一覧
「映画」も「時代劇」もなくならない。「青春」だって!~映画『サマーフィルムにのって』~
この主人公は信じられる。
映画『サマーフィルムにのって』(松本壮史監督、2021年。以下、本作)の物語が動き出すシーンで、そう確信した。
「アイドル風女子」と「イケメン風男子」が互いに「好きだ!」と言い合うだけの映画の主人公、、ではなく、それを見た後のハダシ(伊藤万理華)のファーストカットで、だ。あの、不服と焦燥が入り交じった複雑な表情……
とにかく物語が良く出来ている。
21世紀前半の現実感
舞台『アルプススタンドのはしの方(高校演劇Ver.関西チーム)』/映画『カーテンコールのはしの方』
「しょうがない」
この言葉は、様々な場面で使われる。
「慰め」「赦し」「諭し」…。「諦め」の場合もあるだろう。
誰しも生きていれば、何度も何度も「しょうがない」と呟かざるを得ない状況に遭遇する。そして、日々を生きていくため、不承不承でも「しょうがない」を受け入れるのである。
「しょうがない」は、再び前を向くための言葉である。
不承不承受け入れているうちは、まだいい。
「諦め」として使うことが癖に