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α星



押し開いた窓から吹き込む
風に似たアカウントさえ
消せずに消えた星の
光を
連れ出そうとしている、この世にはもう
ないものに 奪われている視線が
赤く美しいと知ってしまった、
どうか生き残ってくださいと
書いた日のことをきみは忘れても続いて行く、
きみが思う人間と僕が思う人間の
隔たりを回る
いつか砕けた無数の信念が銀色に舞い上がる
闇の中で会いましょう、言葉が
追いつく前に、
結び合わない星たちの中で、胸の内から
抜いた視線が冷たく
宇宙を横切る






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