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「転調」したら即名曲

最近、TVアニメ『東京リベンジャーズ』にどっぷり肩まで浸かっています。

『東京リベンジャーズ』とは何ぞやという方のために軽く説明すると、もともと「週刊少年マガジン」で連載されていた、『新宿スワン』で知られる和久井健先生による大人気コミック『東京卍リベンジャーズ』をもとに製作されたアニメーション作品です。

この4月から放送がスタートし、夏には実写映画も公開を控えており、この作品にとってさらなる飛躍の1年となりそうです。

冴えない主人公タケミチが、ひょんなことから不良だった中学時代へのタイムリープ能力に目覚めたことを機に、かつての恋人が殺害される運命を変えるために、元凶となる暴走族チームで成り上がる、というストーリー。

言うなれば『ヤンキー meets SF&アクション漫画』。字面がすごい。

いわゆる「ヘタレ」な現在のタケミチが、タイムリープを繰り返しながら過去で奮闘し、少しずつ現在を変えていくドラマティックな展開に、ついつい感情移入してしまい、目頭が熱くなります。

そして、このアニメのために書き下ろされた、Official髭男dismによる主題歌「Cry Baby」が、この作品を激しく躍動させています。

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さて、みなさん、転調ってご存じですか?

曲の途中で調(キー)を変えることで、効果的に曲の雰囲気をガラッと変える音楽的手法を指しますが、頻繁に使うととっ散らかったイメージになってしまうため、普通の曲では1回あるかないか、といったところ。

私はちょろいので、あれば即名曲認定してしまいます。

ところが、この「Cry Baby」は、実に12回(諸説ある)にわたり転調が繰り返される「とんでも曲」なのです。アリエネー!

緊張感を湛えながら、1曲の中で曲の表情を目まぐるしく変えながらも、最後には見事にまとめあげるという、ヒゲダンの真骨頂である展開美を究極レベルまで高めたような仕上がりで、常識を超えた作曲術が、多くのファンや音楽関係者を嫉妬の渦に叩き落した、上半期を代表する名曲。

複雑な転調は、過去と現在を行ったり来たりするタケミチになぞらえたものだそうで、まさにこのアニメにはうってつけ。

アニメから入ったという方も、ヒゲダン、ぜひ聴いてみてください。
ぶったまげますよ。

そんなわけで、最高のアニメーションと最高の楽曲がタッグを組んだ『東京リベンジャーズ』、主人公タケミッチーのこれからの頑張りに注目しながら、じっくりと楽しみたいと思います。

さて、『あやかしっくレコード』では新コンテンツ「主人公特権」が新たに追加されました。なにやら色々お得らしいので、ぜひどうぞ。


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