食欲の秋、過ぎ去らない秋、実りの秋
10月は、台風からのスタート。
傘も潰れ、びしょ濡れになって冷え切った身体で、スーパーに夕飯の買い出しに行くと、何やら気になるものを見つけた。
何だこの厚み？1尾1000円？
20尾限定の特売品の残り2つ、真鯛です。
びしょ濡れのおっさんが、獲物を狙うコヨーテの如く鯛の周りをウロチョロ徘徊。3分ほど悩んだ末に連れて帰ることに。
シャワーを浴びて、さっそく開けてみる。
見事なまでに１尾。どこから見ても目あうやん……。30センチ以上ある見事な鯛でした。
奥さんは、生魚の調理が苦手で普段このようなTHE・UOはなかなか見ることが出来ません。鯛を見た中3長女は「きもっ！」な、なんと鯛に失礼なやつだ。絶対、こいつを好きにさせてやる。
まずはお造りから。身がモチモチで養殖でも十分旨い。子どもたちも、あれだけキモイ言うてめっちゃ食うとる。
玉ねぎとジャガイモのトマトソースを作り、イタリアンっぽく鯛のトマトソテー。切り身のソテーを奥さんに任せました。
すると仕事中に連絡が
「皮と骨とったら身がめっちゃ小さくなったんだけど」
鯛の皮を捨てただと……oh、ジーザス！
指人形みたいなサイズのちっちぇーけど旨い鯛をみんなで楽しみました。
そして鯛祭りの締めは、大好きな鯛のあら煮。出来上がりを6歳末娘が見て「きっも！世界一きもい！」またひどいことを言う。でもちょっとキモイ。
そんなひどいことを言っておきながら、末娘がほとんど一人で食べました。一緒に「鯛の鯛」を探していたのですが見つからず。
鯛の鯛（Wikipediaさんより）
骨の形が鯛で、１尾まるごと食べる時はいつもこれを探すのを楽しみにしていただけに残念。でも秋の旬の魚を満喫できました。
翌日、何やら寒気がして熱っぽい……そうだ、昨日びしょ濡れで、冷え切ったせいだ。この時期に風邪なんて完全に失敗タイ。
ということで翌日は、生姜を沢山いれた豚とキャベツのゴマ塩豚バラ鍋。
千切りキャベツや野菜をたくさん入れて、にんにく・ダシ・醤油・味噌にすりゴマをたっぷりのせ完成。
締めは、そうだ ともさんに教えてもらったサリ麺。
鍋の〆の麺はこれしか勝たん。と言うぐらい重宝しています。
鍋に入れても煮崩れせず、いつまでもモチモチで子どもたちも大好きです。しかも１袋80円ですよ。つねにストックしておきたい食材です。
身体も温まって、翌日はすっかり元気になりました。温かいもの食べて滋養の秋。
元気になって、ずっと作りたかったレシピに挑戦。
餃子さんの「蓮根ハンバーグ」。
母から受け継いだ料理にハズレはありません。先日、餃子さん家のビーフストロガノフも作りましたが、クリーミーでとても美味しかった。
今回はミンチに蓮根ときた。ひき肉マジシャンの餃子さんが作るレシピにハズレはありません。
蓮根はすりおろしと少し食感も残す部分と。片栗粉をちょい混ぜしてつなぎいらずで、ひき肉をコネコネします。
もうこの時点で旨い予感しかない。
ここに、奥さんのおかん直伝のデミグラスソースをかける。もう誰のおかんかわからん。でも確実に母の味。
このハンバーグ、めちゃくちゃ旨い！！
蓮根の甘味•シャキシャキ感とミンチが、勇気だ、愛だと騒いでいた全盛期のチャゲ&飛鳥に匹敵するハーモニー。
子どもたちも大絶賛でしたが、末娘ちゃんだけがレンコンのみ器用にペッ、ペッと出しやがる。きっとバチが当たりますね。
秋といえばこれも外せない。さつまいも。
シンプルに味付けをしたさつまいもごはんと鯛の旨みを凝縮したあら汁。口の中に芳醇な秋の香りが広がります。子どもたちもさつまいも大好きです。
食後は、切りすぎて余ったさつまいもでスイーツ作りに挑戦。奥さんに見守ってもらい、大学いもを作ります。
じっくり素揚げして
砂糖•水•醤油で餡作り。へぇー！こうやって作るのね。トロトロニナーレと呪文を唱えながら混ぜていたら「混ぜちゃだめ！」奥さんが飛んできた時には、時すでに遅し。
結果……
ジャリジャーリ
混ぜたらあかんのですね。知らなかった…。。
中1次女と小6息子ちゃんが「目をつむったら大学芋だよ」と慰めてくれました。旬の野菜で楽しむ秋。
そんな毎日、手のこんだもん作れまへん。ということで困った時のリュウジさんレシピ。Youtube見ながら、鶏むねのチリソースを作る。
エビチリ食べたくなったら、まずはこれ食べてから考えよ。というぐらい旨かった。我が家ではむね肉８：もも肉２ぐらいの割合で、コスパよく、高タンパクなむね肉ばかり食べています。
肉の繊維にそってそぐように薄めにカットして、酒と塩にしばらく漬けておくと、どんな料理でもプリプリで美味しいんです。鶏むね肉おすすめレシピあればぜひ教えてください。
子ども4人のお腹を低コストで満たす節約の秋。
もう「秋」って言いたいだけだな。１０月になっても暑いのか、寒いのか、よくわからないまま、過ぎ去ってしまいそうな秋を感じたかったのでしょうね。
奥さんがいよいよ臨月に入り、これからもしばらく続くパパ飯。時間に追われる毎日で、みんな寝静まった夜中にハイボールを飲みながら、息子ちゃんのヒロアカを読むのが最近の楽しみです。
夜長にリラックスタイムを過ごしていたら、末娘が急に起きて
「お酒飲んで、せんべい食べて、漫画呼んでダラダラしてなにやってるの？」と叱られました。ほんとその通りなんだけど、ちょっとゆっくりさせて欲しいな。でも子どもから見たら酔っ払いのおっさんであることは間違いない。
出産前後は、気持ちも落ち着かず、いつもあまり記憶がないので、今回はこんなエピソードも含めて秋の記憶として残しておきたい。
実りの秋になりますように。
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