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食べたいもの、食べて欲しいもの

「何か食べたいモノある?」

誕生日を迎える娘に聞いてみました。

「あのスペアリブが食べたい」

あのスペアリブ。それは、私の子どもの頃の思い出の料理。小さい頃、家族で毎年必ず海へ行ってBBQをしていました。

前日から秘伝のタレに漬け込み、炭火で焼いたスペアリブは、ジューシーで香ばしくて、一本食べると気持ちもお腹もいっぱいになる思い出の料理でした。

母から受け継いだスペアリブは、今では我が家のパーティーメニューになっています。


中3長女の誕生日


彼女は、なんでも作った料理に対して「美味しい!」と言ってくれる食卓の天使。好きな煮物は筑前煮。ほんまに中3か……。

そんな彼女のリクエストに応える為、午前中から仕込みをスタート。楽しい雰囲気を察すると、必ずやつがやってくる……。

「手伝いたーい!」6歳末娘の登場です。

生肉なんだけどな……まっ、やらせてみよう。味がしみるように、肉に切り込みを入れ、さらにフォークでブスブスと穴を刺していきます。

手を刺さないように気をつけてね。。。

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ドーンッ!勢いすごっ


私が、切り込み隊長、彼女は、ぶっ刺し隊長。私がパスしたスペアリブに彼女は、小さい手で次々と穴を空けていきます。


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しかし、さすがに大量のスペアリブが、次々と手元に溜まってくるとイライラし始めました。

「早くパパもぶっ刺すの手伝ってよ!」

隣家が、これを聞いたらビックリして通報されるかもしれません。最後は、静かに2人で、ブスブスして下ごしらえ完了。

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醤油・酒・にんにく・しょうがのすりおろし・はちみつ•ケチャップを入れ、漬け込んで冷蔵庫へイン!

娘ちゃん、しれっとタレを指で舐めていたけど、大丈夫かな?無事、夜になることを願おう。


つけあわせは何にしようかと考えていたら、「世界一のフライドポテト」なるものを見つけてしまった。

餃子さんからおてだまさんから「sio」の鳥羽周作さんへと飛んで、作り方のYouTubeまで全て見て、これは作らねばと確信。


これなら、素材の味を誰よりも大切にする長女も喜んでくれるはず。

まずは、ジャガイモの下ごしらえ。ハシがスッと通るまで皮のまま茹でて、水気をきり、5㎜~1㎝の輪切りにして表面をまたブスブスと刺します

これは!と思い、末娘を見ましたが、兄ちゃんとアニメ「東京リベンジャーズ」に夢中になってやがる。

気にせずアゲンジャーズ。

常温の油にジャガイモをいれ弱~中火で20分ぐらい。

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まだまだアゲンジャーズ(言いたいだけ)

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鳥羽さんが、キツネ色になるギリギリまで待つことがポイントと言っていたのを忠実に守り、澄ましバターを絡ませ完成。

味見のつもりが、気付いたらみんなで本気食いに。なんやこれ!めちゃめちゃ旨い!

外はカリッ、サクッ、中はホワァ~。バターの風味も抜群で、ハイボールも2杯目に突入。

素敵なレシピをありがとうございます。

そして200°のオーブンで30分焼いたスペアリブもようやく完成。

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「うんまっ、にくっ!」肉食女子たちが、骨つき肉をしゃぶる、食べる、唸る。あっという間に10個のジャガイモ、2キロのスペアリブがほとんどなくなりました。

6人揃うと、もうワンピースの世界です。長女はルフィのようにもう立てないと言いながらも、とても喜んでくれました。


中1次女の誕生日


「何か食べたいモノある?」

ハンバーグクラムチャウダー

その数日後、次女ちゃんの誕生日。夏休みが終わると、我が家ではパーリーナイトが続きます。

なんと4年連続で同じメニューのリクエスト。

限界突破する氷川きよしと正反対の絶対安定を求めます。ちなみに、こちらもお義母さんから受け継いだ母の味。

奥さんが作る肉汁で作る特製ソースのハンバーグは、私も含め、子どもたちみんな大好きです。食べた瞬間に、肉汁とソースの甘味が口中に、じゅわーっと幸せが広がります。(一瞬で食べてしまい、撮り損ねた…)

そしてご飯を食べ終わった頃に、スイーツをこよなく愛する次女ちゃんにぴったりのタイミングで、サプライズプレゼントです。

シャインマスカットが届きました。


あおきえんのたごさんが、大切に育てられた娘っこたちは一粒一粒、はちきれんばかりにプリプリです。切って断面を見ると、水分がすごい。

糖度の洪水!

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「ぶどうというジャンルを越えた甘さ」
「口の中で溶けて飲み物になった」
「皮だけ食べでもおいしい」

みんな大絶賛!!

とっておいた大きなマスカットは、BDケーキにトッピング。

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次女は、これを半分ペロリ。これもきっと素敵な思い出になりますね。

たごさん、次女ちゃん大喜びでした。
ありがとうございます。


食べたいもの、食べて欲しいもの


思い出が詰まった食べたいものと、みなさんに教えてもらった食べてみたいもので、彩られた楽しい誕生日になりました。

自分は、あまり食べなくてもおいしいそうな顔を見るだけで、ちょっとお腹が満たされたような気になるのはいつからだろう。

子どもたちもいつの日か「自分の食べたい好きなもの」が「誰かに食べて欲しいもの」に変わる時が来るのかもしれませんね。

「とにかく片っ端から、お肉ぶっ刺しといて
なんて言っちゃって……

そんなことを考えてニヤニヤしながら、今日もみんなで美味しいご飯を食べました。

食べたいものや好きなものを子どもたちと共感できるって、とても豊かなことですね。

みんなで食卓を囲む楽しみ。
大切にしたいことです。

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