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感度あがるnote

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2024年、出会えてよかった感度あがるnoteをご紹介させていただきます。
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#エッセイ部門

おあげさんを炊きませんか

父の日、わたしはおあげさんを炊き おいなりさんをこしらえます 亡き父を思い浮かべ 空へ捧げ…

ちる
1か月前
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吸引力の強い男

 その日、私はショッピングカートをゴロゴロ引っ張っていた。  月に2回ほど開催されるワイ…

花丸恵
1か月前
76

ずっと夫になりたかった

夫は、還暦前のおじさん。 涙もろくて、「はじめてのおつかい」を見た日には、大きいタオルが…

168

モンブランは好きですか

ガラスケースに並ぶ、キラキラのケーキたちの中でも異彩を放つフォルム、安心するほっくりとし…

もつにこみ
1か月前
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日曜日のカップ焼きそばと、きょうだい3人の隠しごと

ざく切りキャベツをビニール袋へガサっと入れて、ごま油と塩昆布を混ぜてモミモミするだけ。 …

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【ばあちゃんと僕と金ちゃんヌードル】

僕が小学2年生の時だった。父親の両親、つまり僕にとってじいちゃんとばあちゃんと同居するこ…

コッシー
1か月前
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誰かいる場所

「芋の子を洗うよう」と言ったら失礼かもしれないが、 実際に目の前に広がっている光景はまさにそんな感じだった。 そう広くもない中学校の図書室に沢山の生徒たち。 見慣れたその光景は、 私が想像していた 「一般的な図書室」とはちょっと違うものだった。 図書室。 それは、 人が本を求めてやってきて、 読んだり借りたり調べたりする場所。 しかし、本とはまったく関係なしにやってくる人もいる。 半分くらいはそうだった。 並んでいる本はただのインテリアだと思っている様子で、 ただ、やって