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営業職8年からエンジニア(歴9年)へ転職して思うこと

こんにちわINFOBOXです。

私は元々IT業界とは全く関係の無い営業職で8年間いくつか転職をしながら務めていました。営業職でも収入は安定してはいたものの結果としては転職を決断した経緯(理由)があり、とあることがきっかけでIT業界へ転職することとなりエンジニア職へとシフトチェンジすることとなりました。

今回は私の簡単な経歴から転職のきっかけをご紹介しつつ、そもそも「エンジニア」ってどんなことするのか?ってことから、営業職からエンジニアを経て「今」だからこそ「エンジニアでよかった~」と感じることが多く今の気持ちをnoteに書き留めておくことにしました。

私の簡単な経歴

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現在私は40歳のまさに「就職氷河期世代」です。とは言え一般的な就職活動は行っていなかったこともあり就職に苦労した経験はあまりありませんでした。そんな私の簡単な経歴はこんな感じです。

■私の主な経歴
2004年:紙媒体のデザイン会社の企画営業(コンペ/ディレクション/制作)
2010年:広告媒体の企画営業(イベント/セミナー/企画運用)
2012年:SESの会社でエンジニア職(イントラサポート/開発/運用保守)

2004年から2011年までおよそ8年間は営業職として様々な経験を積むことができましたが、決して

1社目のデザイン会社を振り返って

最初の会社では50名規模のデザイン制作会社で規模としては決して大規模では無かったこともあり、見積提案から始まり受注後は進行管理を含めたディレクション業務を行い、人手が足りない時は直接制作にも携わることもありました。入社から数年間は多忙ではあるものの経営も比較的安定していたこともあり順調に時が過ぎていきましたが・・・

リーマンショックの衝撃!! からの~

価格破壊!!!

波が押し寄せて来るのにそこまでの時間はありませんでした。
今思うと中小企業の弱みと言いますか下請け業者にしわ寄せが来るまさに典型的なパターンがこの時だったのかと体感させられました。

デザイン料の値下げはもちろんですが人件費に直接的に関わってくる工数単価まで取れなくなってしまい以下の様な悪循環でぐるぐると回っていました。

案件の単価が取れない → 案件を増やす → デザイナーの手が回らない → 給与ダウン → 人がやめていく → 営業への負担が増える → 過度な残業の増加

この末路としては私の身体が崩壊してしまい鬱病となり退職することとなりました。デザイナーの方々は面白い人材が集まっており、退職した今でも友人として交流は続いていますが、リーマンショックでの出来事を抜きにしても職場としては決して良い環境では無かったですね。

この職場で学んだこと
・単価交渉術やデザイン、ディレクションスキルが身についた
・サービス残業は絶対にしてはいけない!
・会社に在籍するかどうかの見極めは早い方が良い

2社目の広告媒体会社を振り返って

2社目への転職活動は求人広告からですが、興味を持つきっかけとしては1社目での影響が大きかったこと。デザイン制作会社のため広告関連の案件も多く業界に出入りするようになったことが一番のきっかけでした。

ここでは地域店舗への飛び込み営業やテレアポなど「ザ・営業!」と言えるスタイルも経験しましたが、1万人規模のイベント運営や新規事業としてWeb媒体の提案、iPad教室の講師など様々な経験を積ませて頂きました。

ここでは収入も安定しており残業も1日1~2時間程度と最初の会社に比べれば非常に良心的な会社だったので特に大きな不満はありませんでした。
では何故転職しエンジニア職になったのかについては次に説明させて頂きます。


この職場で学んだこと
・テレアポ/飛び込み営業スキル
・イベント運営の裏側を知ることができた
・地域密着型広告のノウハウ

エンジニア職ってどんなことをしているの?

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一般的なイメージとして「エンジニア」って皆さんはどんな印象でしょうか。恐らく日々「プログラミング」のコードをゴリゴリ書いている様なイメージをお持ちかと思います(主観w)。ちょっと細かいですが簡単に補足させて頂くとIT業界ではエンジニア(SE)とプログラマー(PG)では役割が違います。今回参加している「エンジニアでよかった」についてもどちらかと言うと後者のイメージが強い。ただ、ここで細かいことをごちゃごちゃ説明する必要も無いのでこの業界の技術者としてどんなことをしているのか簡単にまとめると以下の通りです。

エンジニア職の主な職種
・サポート・ヘルプデスク
・テスト・評価
・システム開発
・データベースエンジニア
・ネットワークエンジニア
・セキュリティエンジニア

上記は全体のごく一部ではありますが「プログラマー」と言われている職種は3番目の「システム開発」に含まれています。
この中で私が携わってきたプロジェクトの中でも上記の職種に含まれてますので、具体的にどんなことをやってきたのか紹介していきたいと思います。

未経験からサポート・ヘルプデスク経験について

業界未経験で入社した際に初めて携わったプロジェクトがこの「サポート・ヘルプデスク」と言われている業種です。
全国に拠点のあるとある企業へ出向し社員の方が利用しているPCの管理(キッティングや不具合対応等)や業務管理システムのサポート、ネットワーク障害の一次受付等の社内のIT機器関連の管理などを行っていました。

業界あるあるではありませんが、未経験からいきなり開発(プログラミング)をやれと言われても知識も無いためできませんよね・・・
そもそも基本的なITの知識(リテラシー)が無い所からのスタートとして、単価も比較的安価ではあるものの学びながら業務に従事できるためこの業界に未経験から入りたいと思われている方はお勧めの業種です。

具体的には日中は数名体制で電話やチケット管理によるサポート体制のため、経験者の方から教わりながら業務を進行していきました。技術的にも比較的簡単ではありますがWindowsコマンド利用やエラーログからの調査など、この業界に関わらない限りは必要無かった専門スキルが身に付きます。

チーム体制で行うことやサポート完了が常にゴールとなるため周りとの連携や報連相(ほうれんそう)は必要不可欠でした。また、受け持った案件については完了しな限りは溜まっていく一方なのである程度のマルチタスク能力や推進力も求められる意味でも非常に良い経験ができました。

私が関わったのは末端のサポートではありましたが、社内イントラサポートとして会社全体の業務効率化を目的とし、どの様なツールや環境を導入すれば良いのか。より効率的な対応をするにはどの様な体制を組めば良いのか、IT技術がどんどん加速していく一方で費用と先見の目を養いながら取捨選択していく必要もあり非常に奥深い職種でもあります。

サポート・ヘルプデスクで学んだこと
・基礎的なIT知識
・PCキッティング技術
・正規表現(エディタツール)
・障害切り分け記述
・報連相(ほうれんそう)の重要性
・タスク管理能力

システム開発経験について

当時の私はこの業界ではヘルプデスク経験しか無かったにも関わらず「システム開発」(厳密にはシステム運用保守)に携わることができた理由として、

ヘルプデスクを行っていた出向先からの信頼により別案件の開発プロジェクトへシフトチェンジさせて貰ったこと。

非常にありがたい出来事でした。開発プロジェクトに空きができたタイミングで要員を探していたそうですが、「スキル < 人(私)」を選んでくれたことが何よりうれしかったですね!
(↑はかなり誇張してますが実際には単価もそれなりに安かったことも大きいwww)

理由はともかく個人的には未経験の職種はどんどん経験していきたい思考のため喜んでシフトチェンジしました。
とは言えいきなりソースコードを見せられても何も分からずな状況だったため、シフトチェンジするにあたりプライベートの時間を使って以下のスキルを独学で猛勉強しました。

猛勉強した内容
・プロジェクトで利用しているプログラミング技術(JSP/HTML/CSS/Java/Struts)
・データベース(Oracle/SQL)技術
・開発ツールの利用方法(Eclipse/SVN/ObjectBrowser)
・Linuxサーバ知識

猛勉強の甲斐があってか運用保守としてはなんとか業務支障無く進めることができました。
新規機能追加や改修案件、バグ対応など日々何かしらの案件が舞い込んでくる目まぐるしい日々でしたが、都度勉強しながら進めていくうちに自信にも繋がり独学で簡単なWebアプリなども作ってみる程度の技術は身に着けることができました。

1つだけ大きな障害(バグ)を起こしてしまったことがあるのでそのエピソードを少しお話しますと、

WebサーバCPU使用率100%によるサーバダウン・・・

これはさすがに焦りました。改修したソースコード内の一部の条件にバグがあったのですが、条件が複雑でダウンするトリガーの条件もかなりマニアックだったこともあり(完全に言い訳ですが・・・)。
根本的な原因はテスト仕様の洗い出し漏れではありましたが、
小規模なプロジェクトだったこともありテストからリリースまでのチェック体制がかなり属人化していたことも要因の一つです。

上記でお話したシステム開発については初めて開発に携わったプロジェクトに関してですが、その後もWebサイトのプロジェクト管理や業務管理システムの移行プロジェクト等様々な経験を積んでおり、確実にスキルとしてもステップアップしている日々実感することができています。

システム開発で学んだこと
・プログラミングスキル
・データベーススキル
・Linuxサーバ知識
・仕様理解能力
・(技術的)コミュニケーション能力

過去の経験から"今"だからこそエンジニアでよかったと思えること

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① 手に職(技術)があること
② どの業界にも必要不可欠な分野であること
③ 在宅ワークを続けられること

①番目については過去の営業職との違いを一番に体感しています。営業の頃は交渉力やコミュニケーションスキルなどは磨くことができましたが、体感的には「フワッと」した感じでした。具体的にどう向上したのか、一つの指標となる資格を取得していたわけでは無かったので売上等の実績での評価で判断することしかできませんでした。

ただ、私の場合は売上が極端に上がった経験も無ければ成果が良かったからと言って昇給されていたわけでも無かったので将来性としては常に不安を抱えている状況でした。

それに対しエンジニア職では「手に職」の正に典型的な職種です。
仮に会社の業績が悪く退職や転職に陥ってしまった場合でも、
技術と経験があればフリーランスとしても生活できる可能性があるのは将来性としても非常に安心できる点です。

エンジニア職に転職してからはヘルプデスク経験から基礎を学び開発技術も向上していくことで確実にステップアップしている実感がありました。それに伴い評価(給与面)でもある程度考慮して貰えた部分も大きいですね。エンジニア職としてステップアップしていく上で、技術や経験があれば「資格」は必要無いと私自身も感じていますが、客観的な実績の評価方法としては明確な指標の一つであることは間違いありません。

実際私もこの業界に入る前に「ITパスポート」(初歩の初歩w)を取得し、
現在の業界でのポジション(技術)がどの程度かを知る意味でも「応用情報技術者」の資格は取得しました。資格自体にはあまり興味はありませんが、
自分自身が確実にスキルアップできていることを実感できる手段としてはこの様に様々な資格が存在しているのも非常に良かった点です。

②番目どの業界にも必要不可欠な分野であることについて、
1995年頃からインターネットの普及により爆発的な勢いでPCを始めスマートフォンなどのIT機器の普及により、どの会社でも業務効率化を目的としてPCはほぼ1人1台、管理システムの導入や社内専用ネットワーク回線など。
あらゆる面でIT技術が利用されています。

(ちょっと不謹慎なお話ですが、)仮にに時代の流れでどこかの業界の業績が不景気となった場合でもIT技術に対するニーズは特定の業界に依存することは無いので必ず必要とされる分野です。

ただ、1点注意するべきは最近では機械学習やビックデータなど最新技術の活用がどんどん普及しており、IT技術の発展速度はどんどん加速する一方です。
私たち技術者は「ニーズのある業種だから安泰」だと慢心してしまうと技術力ですぐに取り残されてしまい、逆にお役御免と切り捨てられてしまう可能性は大いにあり得ることを忘れてはいけません。

実際私も通常業務を日々やりつつ最近のトレンドなどをチェックしたり、独学で最新技術に触れたりとアンテナを張るようにしています。
元々興味のある方であれば面白い作業ではありますが、
興味の無い方で「エンジニアは稼げる」程度の理由で入ってしまうと後々苦労してしまうかもしれません。

若干デメリットな面もお話しましたがニーズの絶えない業界で最先端技術に触れることができる点でも私に合った職種だと思っています。

③番目の「在宅ワーク」を続けられることについて、
コロナにより在宅ワークされる方が一気に増えましたよね。私もその内の一人です。これはエンジニア職に限らずデスクワークされている方々も多くいらっしゃいますが、私たちの職種でも当てはまります。

私の場合はコロナが仮に終息後も在宅ワークは続けていく予定です。
今は残業も無く通勤時間も無いため1歳の息子の育児に参加できる時間が増えたことが何より大きいと感じています。

仮に出社しなければならないケースとして、
物理的な自社サーバを保持しておりサーバメンテナンス作業や本番リリース作業などを行う際、スマホなどの私物は持ち込み禁止!などセキュリティ面でも非常に厳しい入室管理の元で作業を行う所もあります。

ただ、
最近ではサーバもクラウド化により全て遠隔操作が可能となっており、時代の流れでどんどん自社サーバを廃止する企業も増えてきています。

サーバやネットワーク管理などのインフラ系の職種ではまだまだ出勤対応するケースもあると思いますが、私の様な開発系の職種でVPN技術による専用回線経由で遠隔操作による業務で全て完結できてしまいます。

出勤することでメンバー間との私語を含めたコミュニケーションが取りにくくなってしまったことについては寂しさもありますが、
基本的な業務のやり取りはチャットツールやリモート会議で完結できてしまうので非常に楽です。

この業界い限らず「言った言わない」のやり取りをしてしまうケースってありますよね。ですがチャットツールでやり取りすることでこの問題が解決できるため、エビデンスを残す役割でも非常に有益な仕組みだとも思っています。

最後に

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私の営業職からエンジニア職への転職を含めた経歴のご紹介から、
実際の業務内容などを含めてお話してきましたがいかがでしたでしょうか(笑)

少し古い話になりますが「終身雇用」や「年功序列」と言った世の中の流れが変わりつつあるこの時代に、将来の不安をどう払しょくするのか。様々な手段や方法、働き方はあると思います。
未来のことは誰にも分からない「フワッと」したこの将来の不安に対する私の出した答えが「エンジニア」として日々向上心を忘れずに努力し続けることです。

技術を磨き努力し続けることで世の中のニーズに答え続けることができる。

在宅ワークという働き方によりプライベートを充実させることができる。

これが私の「エンジニアでよかった」お話です。

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