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日清オイリオとnoteで開催した、「#元気をもらったあの食事」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2023年3月17日から約1ヶ月にわたって開催した、食事を通じて元気をもらったことや心が動いたことについて語る「#元気をもらったあの食事」投稿コンテスト。期間中(3/17-4/16)には、2,659件もの作品をご応募いただきました!読み手もパワーをもらえるようなすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である古賀史健さん桜林直子(サクちゃん)さんと、日清オイリオ noteコンテスト担当 による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

食べるひと

「ここの天丼はうめーぞ」。プロ漫画ユニット・久保マシン(くぼちー)さんの義父は、とにかく「食べる」ことが大好き。しかし、そんな義父が突然癌になり、余命宣告を受け……。最期まで普通に食べ続けたパワフルな義父のエピソードをつづったマンガ作品がグランプリに選ばれました。

審査員からも「おじいさんと天丼という組み合わせがいい。あっさりではなく、こってりしたというのもいい。自分が食べていない話というのが、他の作品とは違う観点で面白い(古賀史健さん)」、「読みやすくて、好きな作品。食べ物の存在から義父がもらっているパワー、そしてこのご夫婦も、義父がもらったパワーを通じて、元気になっているという、二重にパワーが見えてきたのがよかった(桜林直子(サクちゃん)さん)」、「いつまでも『食べる』ということを楽しんでいる部分、食べることは生きることという言葉は、今回のコンテストで伝えたいことがズバリでてきたなと思った(日清オイリオ noteコンテスト担当)」と評価され、作品自体の面白さやテーマに沿った内容、パワーをもらえる読後感のよさがポイントとなりました。

予想もしていなかった受賞のお知らせに、ただただ驚いています。私にとって「食べる」イコール「生きる」が強烈に繋がっている「今は亡き義父」との思い出が今回のコンテストテーマにぴったりでした。心が弱く生きるのに今一つ不器用な私に食べる(生きる)ことの大切さを義父は生き様で教えてくれた気がしています。グランプリに選んでいただき、とても光栄で嬉しく思います。ありがとうございました。

久保マシンさん

審査員特別賞(古賀史健さん賞)

ヒロばあちゃんと私とおはぎ

幼いころは、生まれ育った町に疎外感のようなものを感じ、寂しい気持ちを抱えていたという日野笙さん。小学生のある日、同級生のヒロくんのおばあちゃんの家に誘われます。初めて訪れた場所と風景に緊張し、友達の輪に入れず落ち込む日野さんに、おばあちゃんが差し出してくれたのは手作りのおはぎ。「甘いの食べたら元気になるから」。おばあちゃんと甘いおはぎに背中を押してもらった思い出をつづった作品です。

自分の目に映る情景と心象を、できるだけていねいに描こうという意志が感じられました。おかげで、田舎の民家の情景だったり、おばあちゃんが語る謎の方言だったり、おはぎという黒い物体のおそろしさだったり、子どもの目から見た世界の広さと狭さの両方が、しっかり描けています。ジブリ映画のワンシーンみたいなエッセイです。

古賀史健さん

審査員特別賞(桜林直子(サクちゃん)さん賞)

冷蔵庫のホワイトボード

仕事が忙しすぎて、お母さんの手作り弁当さえ食べる意欲を失っていたあぶさん。遅番勤務が始まると、家族が寝静まってから帰宅する生活に。ある日、冷蔵庫のホワイトボードに「からあげが食べたい」と書いてみたら……?多忙と疲労で自分を見失ってしまったあぶさんが、自らを取り戻せたのは、食べ物の力でした。多くの人の共感を呼ぶような作品です。

食事に込めた娘を応援する気持ち、出来立てのあたたかいご飯を食べたいという思いからようやくできた決断。ホワイトボードを使い間接的なやりとりの中に食事があり、思いがあり、変化がある。この文章を読み終えた時に、たしかに食事には直接的な栄養だけではなく、間接的に思いを伝える力があるなあと思いました。

桜林直子(サクちゃん)さん

日清オイリオ賞

ナンと笑顔とおばあちゃん

体調を崩してからは何事も億劫になってしまった、ちょもらんまさんのおばあちゃん。ひょんなことから、カレーに添えるナンを手作りすることに。家族みんながおいしそうに焼きたてのナンを食べる様子を見たおばあちゃんの顔には、久しぶりに満面の笑みが浮かんでいました。だれかのために食事をつくる喜びや、食事を通じて分け合う元気が感じられる作品です。

おばあちゃんが取り戻したとびきりの笑顔、そしてご家族の温かい食卓の風景が浮かび、自然とこちらも笑顔になれる作品でした。食は食べる人、そして作る人の想いが繋がると、お互いの幸せな記憶を創ることが出来る、ということが伝わってきました。素敵な記憶を作品にしていただき、ありがとうございます。

日清オイリオ noteコンテスト担当


また、ここから、のステーキ

くまさんご夫婦にとって浅草の某ステーキ店は、学生時代から通い、元気と活力をもらってきた大事な場所。しかし、ある日を境にパッタリ行かなくなってしまいます。5年後、そのお店は変わらぬたたずまいで再び二人を迎え入れてくれました。楽しいときも苦しいときも夫婦の支えとなり、家族の歴史の一部となった、あるステーキ店にまつわるエッセイです。

ご褒美メニューに挙げられることの多いステーキですが、これは本当に『究極のご褒美』ですね。お二人が初めてわくわくしながら食べたステーキも、病を乗り越えかみしめて食べたステーキも、息子さんがもりもり食べるステーキも、全てがいきいきとしてみえました。ご夫婦の絆を強く感じる素敵な作品を、ありがとうございます。

日清オイリオ noteコンテスト担当

入賞

各審査員からの総評

古賀史健さん

どんな食事にも、それをつくった誰かがいる。それを食べる理由があり、そこで交わされることばがある。だから食事は身体だけではなく、心の空腹まで満たしてくれる。どの候補作にも「食事以上のなにか」が感じられ、元気をもらえるたのしい選考でした。文章的に気になったのは、安易なエモさに流れる作品が散見されたことと、読んでいて「お腹が空く作品」が少なめだったこと。せっかく食事を描くのですから、読者のお腹を鳴らすような文をめざしましょう。

桜林直子(サクちゃん)さん

食事と気持ちは切っても切り離せず、誰かと食べても、ひとりで食べても、食べられなくても、なぜかそこにさまざまな感情がのる。「元気をもらったあの食事」の投稿作品を通して、それぞれの食事と気持ちの出来事を読ませていただき、改めてそう感じました。文章から味や香りを感じるのもとても楽しかったです。たくさんのご応募、ありがとうございました。

古賀史健さん 桜林直子(サクちゃん)さん

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投稿期間は終了しましたが、身体だけでなく心のエネルギーにもなる食事の大切さについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、日清オイリオ noteコンテスト担当からのコメントです。

わたしたちが生きていくうえで欠かすことのできない、日々の食事。それは身体の栄養を摂るためだけのものではなく、心のエネルギーにもなっています。
今回のコンテストでは、みなさんに自由に自分の考える、食を通じた「生きるエネルギー」を投稿いただきました。様々な経験、記憶をたどったみなさんの投稿の数々に、読みながら胸が熱くなりました。作品をお読みくださった方にも、その熱い想いや食の持つチカラが伝わったと、強く感じています。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

グランプリ・日清オイリオ賞受賞作品のラジオドラマ化が決定!

グランプリを受賞した『食べるひと』、日清オイリオ賞を受賞した『ナンと笑顔とおばあちゃん』、『また、ここから、のステーキ』の3作品がラジオドラマ化され、7月2日(日)のTOKYO FM サンデースペシャルで放送されることが決定しました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。


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