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三鷹古典サロン裕泉堂/吉田裕子
2021年2月2日 09:09
立春は二月四日という印象が強いが、二〇二一年の立春は二月三日である。二月四日以外になるのは三十七年ぶり、三日が立春に当たるのは一二四年ぶりであるという。いずれにせよ、立春を過ぎると、「暦の上では春ですが、まだ寒い日が続いています」という挨拶が聞かれるようになる。こうした時季を代表する季語として、今号では「薄氷」を取り上げたい。 「薄氷」は、春の浅いうちに薄く張った氷のこと。解け残っている薄い