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三鷹古典サロン裕泉堂 運営日記

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開業1ヶ月前からの記録。
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#源氏物語

梶間和歌「御堂関白集 モテ男はモテるべくしてモテる」― 三鷹古典を読む会2023年1月定例会を受講して ―

梶間和歌「御堂関白集 モテ男はモテるべくしてモテる」― 三鷹古典を読む会2023年1月定例会を受講して ―

何かの文章で前置きなく「例えば大庭葉蔵は……」と書いたとしたら、一般的には「誰? 」と言われるのがオチだろう。

昨今よくある名前でもないし、そもそもそれがヨウゾウと読めない人も多いかもしれない。

文学好きであれば「『人間失格』か」と思い当たるだろうが、あれだけ有名な作品の、これだけ名前かぶりしなそうな登場人物の名前であっても、名前からその登場する作品名が必ずしも出てくるものでない、とは『人間失

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梶間和歌「東海道中膝栗毛戯作読者の不思議」 ― 三鷹古典を読む会2022年9月定例会を受講して ―

梶間和歌「東海道中膝栗毛戯作読者の不思議」 ― 三鷹古典を読む会2022年9月定例会を受講して ―

人に何かを伝えるにも、自分の商品をセールスするにも、“相手目線”“顧客目線”が重要だ、
などといった言説は、いい大人であれば耳にタコであろう。
が、実践できている人が一握りであるからこそ、
そうした教えが繰り返し、形を変え言葉を変え伝えられるわけで。

例えば、想像してみてほしい。
見ず知らずの他人に

「あなたのことをこんなに、長いこと想ってきたのに、あなたは僕にまったく気づかない」
「僕はこん

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