勝手に!音楽好きのためのアイドルプレイリスト

#私のプレイリスト

自分が好きなアイドル曲の中、「音楽が好きだけどアイドルにそんなに興味ない」という方にもおすすめできる曲をSpotifyプレイリストにまとめてみた。音楽性が相当幅広く、明るいインディーポップもたくさんあったら、5/4拍子のミッドウェスト・エモとか、アバンギャルドなフュージョンとか、かなり渋い曲もあります!

ぜひこれを聴いて、アイドル音楽の世界を楽しんでください。

ここのプレイリストはあくまでも自分の好きな曲で、ここに収録されてないけど音楽が良いグループもたくさんありますので、見つけてください!

冒頭の3曲はアイドルの音楽を好きになったきっかけ、「アイドルを聴く理由」となる曲だから、ちょっと特筆したい。

東京女子流「深海」

2015年1月5日に、東京女子流(の運営)が「アーティスト宣言」を発表しました。この宣言の内容は、要するに、アイドルイベント、アイドルフェスとかに出ない、特典会も開催しない、アーティストとしてのライブ活動を専念するということ。宣言はわずか2年(アイドル業界では長いけど)で撤回したが、その経緯は東京女子流自身だけではなく、アイドルの「可能性」に大きな影響を及ぼした。

この曲も宣言期間中に発売された。音楽的には東京女子流の一つの試みではあります。ファンク・ディスコなポップという既成の路線を捨てて、一区切りとして東京女子流の曲の中にまだないトロピカルハウスの曲を作った。EDM全然聴かない人間なので、自分もこの曲を通じて初めてtropical houseというジャンルの存在を知った。なので、すごく新鮮でクールな感じがあります。ボーカル面もアイドル曲によくある大合唱スタイルを捨てて、1人ずつソロパートや2人ずつのハモるパートがメインとする。振付もすごくかっこよくて、もちろんメンバーのダンスレベルもかなり高く、もし東京女子流のライブ現場に行く機会あれば是非目を焼き付けてください。

最初はアイドルらしくない曲を作るつもりだったが、東京女子流はアーティスト宣言撤回後もこの曲を歌い続けてきたので、アイドルソングとも十分言える。そして、一体アイドルとアーティストの境界線はどこにあるのか?アイドル性とアーティスト性は対立してるのか?

東京女子流の答えは「NO」でした。自分もそう思ってます。アイドルは必ずしもパフォーマンスのレベルがいわゆる「アーティスト」より劣るわけではない、アイドルだから音楽性を妥協するというのも必要ない。東京女子流(だけではなく、実はたくさんのグループ)の中にはアイドル性とアーティスト性が併存する。

sora tob sakana「New Stranger」

マスロックは難解な音楽だ。リズムも変で、拍子も常に変化し、複雑な対位法もよく使われ、初めてマスロックを聴く人は多分頭痛になる。でも、sora tob sakana(オサカナ)の音楽を聴く時は全然そう思わなかった。私が初めて聴いたマスロックもオサカナだったから、ある意味で幸運だった。

オサカナの音楽の特徴は「幻想的」や「天真爛漫」。この時のメンバーのボーカルはまだ未熟だが、未練だからこそオサカナの独特な世界観を表現できる。もちろんマスロックはマスロックで、複雑難解な一面もありますが、オサカナの音楽ではその一面が上手く隠された。

初めて聴くと「天真爛漫だ」、「純真だ」、「心地良い」としか感じないけど、もっと味わうと変拍子とか変なリズムとかにもだんだん気付いて、一瞬で「うわー」となる。じゃ、マスロックの世界へようこそ。

自分もオサカナの音楽を通じてマスロックにハマったので、アイドル音楽の存在には感謝しかない。どんだけ難しい音楽も、アイドルソングになったら聞きやすくなり、新しい世界への扉になる。

lyrical school「つれてってよ」

嫌いとかはないけど、普段はあんまりヒップホップ聴かない。だけど、なんとなくlyrical school(リリスク)は大好きです。理由は自分もわからない。もちろん、リリスクの楽曲のグルーヴもフローも良く、ヒップホップとしての音楽性も優秀。

他のヒップホップと比べてメロディックで聴きやすいのも理由の一つでしょう。リリスクの楽曲はラップするパートだけではなく、歌うパートも多く、J-Popテイストやディスコ、エレクトロテイストも入れ込んだ。身近な歌詞も理由の一つかな。リリスクの歌詞はだいたい淡白な日常描写だが、生活の喜怒哀楽を入れ込んだ真実です。アイドルらしき、ちょっと甘い所もありますが、甘すぎるとかはなく、ちょうどいいぐらい。

だから、今でもヒップホップはあんまり聴かないけど、落ち込んだ時にはやっぱりリリスク、特に「つれてってよ」を聴きたいですね。


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