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テスラの中国ライバル会社(シリーズその3) - 理想汽車(Li Auto)

Li Auto【(リ・オート)理想汽車】は、2015年7月に李想氏によって設立された中国の電気自動車メーカーです。李想は、80年代に生まれた中国の起業家で、2000年にPCPOP.comを設立し、2005年にIT業界から自動車業界に展開し、AutoHome(汽車之家)を立ち上げ、電気自動車メーカーの蔚来(NIO)の設立にも参画しました。また、2015年に「車和家」を成立し、2019年に会社名を現在の「理想汽車(Li Auto)」に変更しました。

Li Autoは「航続距離の心配がない」中型、大型のSUVを目指し、レンジエクステンダー式のEVを開発してきたが、新たにバッテリーの充電を外部電源のみに頼るBEVを開発しています。また、2022年にレンジエクステンダー式のSUVを販売し、同年にBEVもリリースし、2023年から受注を開始する予定があります。

Li Autoが唯一展開するクロスオーバーSUV「理想ONE(Li ONE)」は2020年の第4四半期の販売台数が14,464台で、第3四半期から67%増加し、2020年通年での合計販売数が32624台でした。蔚来汽車(NIO)」、「小鵬汽車(Xpeng Motors)」など中国の新興EVメーカーの中で、後発の新星として、Li Autoの実績はさらに輝かしいものとなりました。2021年の売上高の増加のため、確固たる基盤を築きました。

2020年2月、Li AutoはOTAアップグレードを、2月、3月、4月に行うことを正式に発表しました。具体的に言えば、エネルギーモードの改善、新しい道路モード、車両情報ディスプレイの最適化、車両WeChat、ドライビングレコーダーの最適化、運転支援システムの最適化、充電機能の最適化などの項目を含みます。

2020年9月22日、Li Auto は北京の配送センターで、NVIDIAとDesay SVとの戦略提携の契約を行いました。2022年に販売するレンジエクステンダー式のSUVにNVIDIA Orinシステムオンチップが搭載される予定です。Orinは1基で200TOPSの処理能力を持ち、レベル2+の運転支援機能を提供でき、2基で処理能力が400TOPSに達し、レベル4の自動運転ソリューションを提供できます。

中国国内の新興EVメーカーとして、Li Autoはたった1つのレンジエクステンダー式のEVにより新エネルギー市場で大成功を収めることができ、その強みは非常に優れています。蔚来(NIO)とテスラはどちらも純電気自動車であり、レンジエクステンダーを採用したLi Autoは2021年にどのような成績を出せるのか期待しています。

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