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地域活性化について、ひとりの学生が思うこと

私は地方大学に通い、その県のもっと地方(田舎とは言いたくない)に毎月フィールドワークに行くような、せわしないゼミに所属しています。

最初は「大学でしかできないような経験をしよう」と思って、安直に座学よりフィールドワーク!と選びました

しかしこれがまあ、「臨機応変な対応」の最上級!

ある地域の飲食店を営む店主の方々8人と、地域イベントの企画やPRツールの作成、清掃作業などをしたり(現在進行形)

とある地区の住民からなる自治組織とは、今後10年の計画書を作成したり

またある地域では、農業の六次産業化に取り組む民間企業さんと、お店の商品や地域の農泊家庭さんのPR動画を作成したり…

たくさんの機会を選択したし、いただいてきましたが

全てにおいて、人生の大先輩とコミュニケーションをとる必要がある。

そのなかで、会議の司会も、グループワークのファシリテーションも毎回のように行います。うまくなったかは不明ですが、勉強不足は毎回痛感します。

このように、「地域活性化」と聞いてパッと思い浮かぶ(?)大々的な観光イベントにこぎつけることは稀ですが、その前段階の話し合いや準備にはかなりの密度でかかわらせていただきました。

そんな学習を2年半?続けてきて、

地域活性化は

地域を元気にするのは、その地域の人たち

この一言に尽きると、いっぱしの学生の身分ではありますが、痛感しています。

今も関わらせていただいている地域は有名な観光地。その魅力を伝えようと、商店の案内マップや、お店ごとの紹介ブログをNoteのマガジンで掲載したりするなど、具体的なツールを作成してきました。

ツールを作るときも、地域おこし協力隊の方と会議を重ねたり、店主の方々に直接取材に行ったりしてきました。

ですが、ツール自体は喜ばれたものの、出来上がっても会議の出席率は低いまま。状況も前のように「地域をよくしたいけど、どうしたらよいのか…」と方向性が定まらず、もやもやした状態。

なんでだろう?作ったけど、なにがいけなかったんだろう?

教授「作ることが目的になってしまっている。地域の人は巻き込めたか?ツールの作成は地域の人からでたアイデアだったのか?完成までの工程すべてに、地域の人が関わったか?」

なんだか衝撃でした。でもその時は反骨心がありました。じゃあ今までの制作時間は、このツールは何のためだったんだ。

それは後々わかるのですが、

地域の方々に「自信ときっかけを与える」

このためでした。伝わりやすくなるようにあえて平たい言葉を意識しています。(チョー偉そうだな…大した事していないし結果も今になって徐々に出始めているのに…)

知識と、地域に対する思いのある、住民の方々。

知識とツール(遊休施設とかのハード面)とデータのある、自治体。

この2者の間に第三者として入っていく、無知だけど、体力とやる気はある学生。

こんな学生が、できないなりに少しずつ何か形になる物を作って地域に還元しようと、わちゃわちゃしている。

地域の人たちは、そんな学生の姿をみて

「しょうがないな~!やってやるか!」

って、徐々に一緒に活動してくれるようになった

と、実感しているのです。

マップやnoteのマガジンは、地域の人に「よし!」と立ち上がって、一緒に活動をして頂く、きっかけというか一つの通過点にすぎなかったのでした。

その後、学生のあいだでほぼ毎日話し合いをして、月一の会議の議題や進め方を変え、運営していきました。

どんな話し合いになっても、

必ず【地域の人から出たアイデアを、地域の人が実行できるまで詰める】

という最終目的をつねに念頭に置き、「この議題ではどんなゴール・結論が欲しいか」を設定して議題を作っていきました。

そして教授に毎回ダメだしされながら、手探りで会議を運営していきました。(今思えばよく地域の人たちはグダグダ司会に付き合ってくれるな~夜の8時とかなのに…)

地域の方から徐々にアイデアが発案されるようになり、「じゃあそれをやるのにはこんな時間と費用が掛かって、どれくらい人数がほしいな~」「例年はこうだけど、ちょっと変えてみるか~」

と、席をまたいで意見を言い合い、議論する場面も見られるようになりました。

清掃作業も、固定メンバーしか参加していなかったのが、徐々に人数も増え、学生が「やりませんか?」と持ち掛けずとも

「あんたたち、来週来るんやろ?作業済ませとくわ~」

と、言ってくださるようになりました。


とまあすんごく生意気ですよね、でも学びの一環としてはものすごい現場レベルの体験をすごい密度でさせて頂いています。なんてしあわせなんだろうか…


まとまりませんので次回に続く…

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