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老いるということ

人生百年時代である。

ただ、長生きすることに、一抹の不安がある。
「何だろう?」と考えると、
「老いることへの不安」であった。

老いるということは、否が応でも、
死に近づく自分を発見する日々である。
日々、肉体的に衰えてゆき、外面的には、
下がってゆく自分を見ることだ。

幼いころから、頑張れば、成長できる、
上に行ける、理想が現実化すると信じて、
生きてきた人にとって、
老いる自分を見ることは辛いことである。

だから、人生のどこかで、
喜びを見いだす場所を変える必要がある。
自分の外側の成長や変化を求め、
喜ぶ生き方から、内面の変化や成長に喜びを
見いだす生き方にシフトする。
そんな必要があるって感じるんだ。

昨日までは、わからなかったことに気づく。
今までの自分なら腹をたてていた人を
許せるようになった。
なぜ、心が震えるのかがわかった。とか、
他人からは測定不可能な、自分にしかわからない。

そんな内面の日々の変化、気づきに喜びを見いだす。
こんな生き方ができてくると、
老いる自分も楽しみになる。

ふと振り返れば、若い時分に出逢う、
逆境とか、どん底の経験は、
老いることに似ている。
内面の成長が半端ない。

老いることは、老いることで、
これまた素敵なことだって、
あらためてそんなふうに思うんだ。

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