苦労は顔に出る

苦労は顔に出るとは真理である。
そんなふうに感じるんだ。

本当に良い顔は、苦労や苦悩の上につくられる。
そんなふうに感じるんだ。

ここでいう本当に良い顔っていうのは、
柔和で穏やかで、周囲の人をホッとさせる。
そんな顔のことをいう。

やっぱり苦労と闘っているうちは、
険しいんだ。
苦労を悪として、必死に闘っているうちは、
鋭い眼光なんだ。
生きるか死ぬかで、闘っているうちは、
仕方ない。怖い顔になっちまうんだ。

ただ、だんだん
理解してくる時がくるんだ。
何をあんなに怖がっていたんだって、
自分を振り返る。
そんな日がくるんだ。

結局、何かとあるいは誰かと
闘っていたはずが、
もう一人の自分、こいつと闘っていたって、
そういうことがわかってくる。
そんな日がくるんだ。

結局は、こうあるべきという思いこみ、
こいつが実現しない恐怖、
これと必死に闘っていた。
そういうことがわかってくるんだ。

自分自身、こいつと和解する。
そういう日がくるんだ。
必死に抵抗して闘ってきたけど、
結果的に、良いことしか起きなかった。
そういうことがわかる。
そんな日がくるんだ。

自分自身との終戦なんだ。
人生との終戦なんだ。
そういう和解をやり遂げた人、
こいつが柔和な顔になる。良い顔になる。
そんなふうに思うんだ。

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