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過保護

過保護とは、一般に,
子どもが自力でできることまで,
親が世話をし指図しようとする
養育態度を指す。

過保護になる親は、
自分の子どもが悩み苦しみ、
今にも死にそうな顔をしている。
そんな姿を見たくない。
ただそれだけなんだ。

我が子の明るく笑顔で、
はつらつとした顔を見たい。
ただそれだけなんだ。

だから、子どもが
恥をかかないよう、
困らないように先手を打つ。
そうやって我が子が、
人生のぬかるみにはまることを
防いでいる。そんな感じなんだ。

過保護な親は、それを
我が子への愛情と思っている。
我が子を心配することを、
先回りすることを
愛だと勘違いしている。
それが厄介なんだ。

そういう親はとっても
大事なことを忘れている。
逆境に向き合い、
悩み苦しむという貴重な経験。
どん底から、自分に気づき、
自分を変えて、問題を解決し、
這い上がってゆく。
そんなドラマチックで、
感動的な体験を味わう。
そんな資格を我が子から、
奪おうとしている。
そういうことなんだ。

そもそも我が子に対して
過保護になるってことは、
自分に対して過保護に
なっているってことなんだ。

自分の人生に不安を抱いて、
恐怖している。失敗にびびっている。
ただそれだけのことなんだ。

過保護で我が子をダメにしていた。
自分がそんな愚かな親だったってことに、
やっと気づいたんだ。

なぜならば、自分が、
自分の親の過保護という呪いに
かかっていた。
その事実に気づいたんだ。
親にされた過保護を子にしていた。
つまりはそういうことなんだ。

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