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博愛主義者のジレンマ

博愛主義とは、人種・宗教・風習などの
違いをこえて、人間愛に基づいて
全人類が平等に相愛協力すべきであるという
考え方である。

こんな高尚な理想を抱いていると、
必ず現実とのジレンマに陥るんだ。

困って苦しんでいる人に同情しているうちに、
自分が窮してくる。

他人を助ける美しい博愛主義が、
自分や自分の家族を窮地に追いやってしまう。

他人がやるように現実に即して
上手に振る舞えば、楽になるのは理解できる。

でも、自分の理想に正直で、
他人に格好よすぎる。
そんなプライドにこだわる、
頑固すぎる信条が自分を苦ませるんだ。

博愛主義者は、美しく理想の生き方にこだわる、
格好つけだから、そんなジレンマに陥るんだ。

博愛主義者の陥る、こんなジレンマから
脱出する方法は、簡単である。

自分が低俗なもの、卑しいものと考え、
馬鹿にしているモノを受け入れることである。
認めることである。

高尚な自分の立ち位置に気づき、
自らそこから降りることである。
低俗なもの、卑しい生き方の
アンチとしての博愛主義でなく、
純粋な博愛主義で生きるんだ。

いつも思う。
ご先祖の人生を自分が追体験して、
自分を学んでいるってことを。
人生ってヤツは不思議である。

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