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競争から優しさへの変遷

弱い立場の人に優しくあること。
これが求められる。
そんな世の中になっている。

そういうことができないと、
こっぴどく叩かれる。
そんな世の中になっている。

少し前までは、競争社会を
勝ち抜くことを求められていた。
そんな気がするけど、
いつの間にかずいぶんと
変わってきたものと感じるんだ。

だから、この急激な世の中の変化が
意図するもの。これは何かを考えてみたんだ。

競争社会で必要とされていたのは、
自分の陽の部分、プラスをみることだった。
清く正しく、明朗快活に生きる。
そんな姿が模範だったように思う。

一方、弱い立場の人に寄り添う。
そんな優しい社会のスタンダードは、
自分の陰の部分、いわゆる
マイナスをみて生きる。
そんな態度が、肝要となる。

自分の中にある、一番繊細で敏感な部分、
怖くて不安で、落ち着かない。
そんな部分が大事なんだ。

競争社会の時は、決して
見ないようにしていた、
そんな負の感情をしっかりと
見つめなくちゃならない。
そんな時代になっちまったんだ。

それを怠れば、自分が隠してきた
強烈な負の感情を、大切な誰かの中に
発見してしまうんだ。

どんなに前向きに働きかけても、
支援しても、励ましても、
その人のマイナス行動は変わらない。
当たり前だ。

その人の感情は、
自分が見て見ぬふりをしてきた、
自分の一番弱いところを
写しているから仕方がないんだ。

だから、見つめるべきは、
他人の感情でなく、自分の感情なんだ。
自分のプラス感情でなく、
見ないように心がけてきた、
マイナス感情なんだ。

そうやって、自分を見つめてゆくと、
問題は解決してゆく。
自分自身とつながることで、
相手とつながり、問題はなくなっちまう。
ただそれだけのことなんだ。

弱者に寄り添う優しい社会とは、
弱者の気持ちを感じるプロセスで、
自分自身の弱さを見つめること。
これが、とっても大事に
なってくるってことなんだ。

競争社会から、
弱者に寄り添う優しい社会への
変遷は、自分自身の見つめ方の
変遷を意味している。
そんなふうに思うんだ。

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