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恐怖心に素直になる

恐怖心はとても大事である。
こいつを無視して生きていたら、
痛い目にあうことになる。

慎重な人や、堅実な人とは、
自分の恐怖心にしたがって、
素直に生きている。
そういう人なんだと思うんだ。

その恐怖心というヤツの中身を
解剖してゆくと、だいたいは、
「何かを失うことへの恐怖心」なんだ。

たとえば人間関係を失うことや
健康を失うこと、
地位や名誉を失うことや、
それに伴い、
お金を失うことが含まれる。

だから、何かを失う恐怖心に
敏感な人は、日々自分を律し、
そうならない選択をしているんだ。

であるのに、時々、
愚かなヤツがいるんだ。

今まで自分を守ってくれた、
地位とか名誉とか、
そういうモノをほっぽり出して、
しまうんだ。

何か別のことがやりたいわけでもない。
あったとしても、
さして価値があることとも
思えない。
金銭的に失うことはあっても、
見返りは期待できない。

端からみたら、「恐怖心」を無視した。
そんな馬鹿げた選択をする。
そんなヤツがいる。

慎重かつ堅実な人からすれば、
噴飯モノな判断である。
甘い、人生舐めている。
これから大変になる。
そんなふうに感じるんだ。

愚か者が、勇者かといえば、
決してそうではない。
むしろとんでもない
臆病者だったりする。
自分の選択に不安を感じ、
ぶるぶる震えていたりするんだ。

では、やめりゃいい。
安心な場所にいればいい。
そう思うけど、それはできないんだ。

なぜならば、その愚かなヤツが
もっとも恐れているのは、
自分を失って生きるってことだから。
こいつが厄介なんだ。

自分を殺して、
死んでるみたいに生きてゆくこと。

これが恐くて恐くてたまらない。
そういうことなんだ。

何を恐れているかは、
人それぞれ違うんだ。

愚か者って言われるヤツは、
自分を生きられないこと。
自分を失って生きることへの恐怖心。
こいつに敏感に正直に生きている。

自分を失うことへの恐怖心。
こいつに正直に生きれば、
愚かな選択と言われる。
ただただそれだけのことなんだ。

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