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子どもには本質を

「他人に迷惑をかけないこと」

教育現場に、よくあるフレーズである。

誰も疑問に思わない、そんなフレーズである。

でも、ここで大事なことは、
「迷惑をかけずに生きている人が
本当にいるのか?」ってことなんだ。

自分の人生をよく調べてゆくと、
生まれてからこのかた、家族には
迷惑のかけっぱなしである。

これからは「誰にも迷惑をかけない」って
覚悟をした瞬間、自分なら、死ぬしかなくなる。

世の中は、迷惑をかけ、迷惑をかけられながら、
もちつもたれず、成り立っているんだ。

「他人に優しい人になろう」

これも、耳障りの良い言葉である。
でも、優しい人は、大概、他人に迷惑をかけてきた
ダメな自分を自覚している人なんだ。

他人に迷惑をかけないで、しかも他人に
優しくなるってことは、理想ではあるが、
こんな言葉は、子どもに偽善者になれ。
そんなこと意味してるんだ。

「迷惑をかけてもいい。でも、大事なことは、
迷惑をかけた自分を素直に認めることなんだよ。
そうすると、人に迷惑かけられても
許してあげられる。
そういう人が本当に優しい人になんだよ」

そんな本質を伝えたいんだ。
子どもにきれいごとばかり、求めたら、
大人も偽善者になっちまう。

世界は、美は醜とのコントラストで作られ、
光は闇とのコントラストで存在する。

きれいごとじゃなく、本当のところ、
そういうことを伝えたいんだ。

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