啐啄同時「そつたくどうじ」
啐(そつ)」とは、卵の中の雛が
「もうすぐ生まれるよ」と
内側から殻をつつく音。
「啄(たく)」とは、そんな卵の変化に
気づいた親鳥が、
「ここから出てきなさい」と
外側から殻をつつく音をいう。
殻を破る者と、それを導く者。
そんな両者の「啐」と「啄」が、
少しもずれることなくピタリと同時に行われる。
というのが師弟の理想である
という意味である。
相手の問題解決のポイントが
わかるからといって、
ただそれを指摘するのは自分勝手である。
無神経である。
大切なことは、受け入れる
タイミングまで待つということ。
自分が待てないということは、
相手と同じ問題を自分がまだ未解決である
ということを意味している。
相手の笑顔を早くみたいならば、
待てないならば、今すぐ
自分が自分の未解決の問題を
解決してしまうことだ。
それが、啐啄同時になる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?