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邪悪を憎むなかれ

邪悪とは、心がねじけていて、
人倫に反することをいう。

英雄と呼ばれていた人が、
実は邪悪であったとか、
名誉や地位のある人が、立場を利用して、
悪に手を染めていたとか、
そういう類いの話、枚挙にいとまがない。

闇に光があたる時代が来ている。
だから仕方がないんだ。
こんな時、邪悪な人間を憎むなかれ。
こんな時は、自分の中にある邪悪で
残酷な部分、自分の冷酷さを発見する。
そんな機会ととらえるんだ。

自分だけは、清く正しく
美しく生きている。生きてきた。
こんなおめでたい考え方、
自分への甘い見方をいい加減、
捨て去る時なんだ。

自分の中にある悪を
ありのままに見ること。
この作業を怠って、自分だけは、
倫理的、道徳的に正しく生きてきた。
なんておごってきたことが、
こんな世の中を作っているんだ。

「世界は、自分の鏡であり、
自分は世界である」
この原理原則にしたがえば、
正義を語る評論家なんてあり得ない。
そんなふうに感じるんだ。

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