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本当に優しい人

優しい人が苦手だった。
優しい人は偽善者じゃないか?
そんなふうに感じていた。

優しいってのは、自分の弱さを隠すための
振る舞いだと感じていた。
優しいってのは、自分の弱さを
正当化するための行為だと思っていた。

ただ優しさを与えるだけじゃ、
相手を甘やかしてダメにする。
そんなふうに感じていたんだ。

だから、優しい人が正直苦手だった。
そういうことなんだ。

でも、何だか違っていた。そう感じている。
優しい人ってのは、弱くて臆病者のことではない。
自分の弱さに目を背けずに、直視してきた。

そして自分の弱さを認めて、受け入れた。
とんでもない勇者なんだって
気づいたんだ。

自分の弱さを隠しているうちは、
臆病者かもしれない。
自分の弱さから目を背けているうちは、
意気がっているだけのそんなヤツかもしれない。

本当に優しい人ってヤツは、
そこを越えたところに立っている。
自分の弱さを受け入れる力。
そういう力を持った人たちだって
やっと気づいたんだ。

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