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イップスという病

イップスとは、緊張や不安などの
精神的な原因によって、それまでスムーズに
できていた動作が思い通りにできなくなる
運動障害をいう。
スポーツや楽器の演奏など、腕・手首・指先を
精密に使う場面で起こることが多い。
イップスは、スポーツや芸術の世界だけでなく、
仕事の分野にも学校や家庭生活にもある。
「絶対に失敗できない」
そんな場面で、どでかい失敗をしたことで、
ショックを受け、自分がこれまで当たり前に
やってきたことができなくなる。
最初は自分でも、何が何だかわからないんだ。
だから、焦り、不安になり、早く治そうと
躍起になるんだ。でも、早く治そうと思って、
必死にあがいているうちは、まったくダメなんだ。
そもそもイップスを治そうって発想が
終わっていたんだ。治そうって発想は、
以前みたいな状況に早く戻ろうってことなんだ。
以前に戻ろうって発想をしているうちは、
どんどん深みにはまってゆく。そんなものなんだ。
戻ろうじゃない。イップスから、学び、
それを乗り越えて、さらに高みを目指す。
そんな発想しかないんだ。
そんな感覚で、イップスをとらえた瞬間、
道は拓くんだ。ここまできたら、
もはや小手先じゃないんだ。
結果が良ければそれでよい。
もうそんなんじゃないんだ。
自分のこれまで築いてきたスタイルを
徹底的にぶっ壊して、再構築してゆくんだ。
本当に自分らしいスタイルを自分らしいやり方を
構築してゆくんだ。そんなことができる、
ビッグなチャンスだってことなんだ。
そうやって、イップスという逆境と
向き合ってゆくと、楽しくなるんだ。
以前からは、想像できない、
新しい自分のフォームに惚れ惚れしてくるんだ。
こんなスタイルならば、自分にも他人にも、
そして地球にも負担がなく優しいって思える。
そんな自然なフォームに
たどり着いたってことなんだ。
こうやって、少しずつ自分がイップスになった、
本当の意味もわかってくる。
こんな感覚が素晴らしいんだ。

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