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海とサンゴ 『AQUICORN COVE』

呼ばれている 棚の前で何だか目を離せなくなって 表紙の両側には海藻
暖かい海を好む珊瑚は あらゆる生命体の揺りかご 自然の豊かさの指標
進む海の温暖化と酸性化 人間の活動 広い海の一部が担う大きな役割

外国語でも漫画だと読み進めやすい 独特なリアクションの表現 
ひとつ一つに付される説明 日本だと人物の表情や背景に語らせるところ 

海で起きていることが どう私たちの暮らしにつながっているのか
海沿いに暮らし 海を生業にしていなくても 生命あるものみな
海があって生きていることを実感する 人間の営みと自然との距離感
ニュージーランドのイラストレーターが描き出す 海からみる世界は
素直に向き合う姿勢を思い出させてくれる 続いていく命と密接な関わり

窓の外に広がる海 少女のナイーヴな心 拾った貝殻でつくるモビール
親しみあふれる情景 家族に起こる急な変化 外に向かって表現のしにくい
日常の揺れ動きの一つひとつ 風はそよぎ月は昇る 自然のうつろいが伝え

わたしたちはいつでも戻ってこられる じぶんに 自然に
はじまりの場所へ ストームによる村の被災 拡大傾向と魚の獲り方
もっとあれば もっと安心 充分以上を求めているあいだは満たされない
海を癒し 自然を見つめてゆくことは じぶんと周囲をいやしゆく道
充ちる感謝と愛 開かれゆく細胞に 素直でいやう

『AQUICORN COVE』(KATIE O’NEILL・’18・Oni Press)
“This way of life is in our blood.” グラフィック・ノベル (graphic novel)

6/8は国連が定める「世界海洋デー」
CORAL REEF CONSERVATION ALLIANCE https://coral.org/en/
UN ENVIRONMENT https://www.unep.org/ 国連環境計画
・日常生活で使用し、排出するプラスチックやケミカルなもの。今も日焼け止めを使う人は多いかもしれないが、サンゴに影響を与えない日焼け止めも各種出てきている。サンゴをはじめ、海の生態系に影響を与えるものを使わない選択。海に入る時間の変更や肌を覆う面積の拡大、日焼け止めの代替品をさがすのもひとつ(シアバターやオイル、影響を与えない製品など)パラオでは有害成分を含む日焼け止めやスキンケア品の販売・使用、ハワイ州では販売・流通が禁止されている。他フロリダ州キー・ウエスト、タイ、カリブ海のボネール島、メキシコの自然保護区等。
・海水温が異常に高くなると、サンゴは共生する藻類を失い、白化してしまう。自然界では、白化したサンゴの多くは回復できず死滅する。わたしたちが肌に塗布する日焼け止めは海に流れ出し、日焼け止めに含まれる成分がサンゴの白化現象を促進させる。海水温の上昇や海洋の酸性化、魚の乱獲、海水の栄養過多、汚染などサンゴの白化を止めるために必要なアクションは他にも。
The ocean warming
Ocean acidification 海洋酸性化
Overfishing 魚の乱獲
coral bleaching サンゴの白化現象
Climate change 気候変動
pollution 汚染
映画 ”The Little Mermaid”(リトル・マーメイド、'23・US)
サンゴや海のいきものたちの描写も素晴らしい

Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛