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共同経営か否か

独立すると決めました!

そこが半分先行して、次に不安になるのは・・・自分一人で稼いで生きていけるのかどうか?です。広告会社なので、私の周りで独立している人は大体がクリエイターであり、私みたいなプロデューサーかつ事業開発周りやイノベーション周りというと意外とあまりいないのが現状。ただ「広告」という枠ではなく、広くコミュニケーションを仕事にしていきたいと思ったので、次のステップで大事になるのは・・・実際のマネタイズできる仕事を数えること。

「マネタイズ」だけを考えると付き合いのある仲良いスタートアップ数社から、ありがたいことにマーケティングやブランディングのアドバイザリーで入って欲しいと言われていたのですが、、、それだけでフルになっちゃうなら「独立」する意味ないのでは?と思い、数社だけに抑え、他の仕事もやりたい旨を伝え・・・そんなこんなで、どうしようかな〜と考えていた時、とある知人が「それなら、●●な案件あるけど一緒にやる?」と誘ってくれたのです。内容としても面白そう!

では、アドバイザリーとそこでマネタイズできるのでは?という説もあるのですが、、、そこから面白いことにディスカッションを続けたところ「だったら共同経営しない?」という話をいただきまして。。。

共同経営???ですかい?

その方のことはもちろん一緒にお仕事したいので信頼してるのですが・・・共同経営がそもそもわかっていなかったのでまずは調べました。。。共同経営だと以下創業手帳がわかりやすいでしょうかね。

ここでポイントなのは、この文章中のタイトルにもあるのですが「共同経営を成功させ、失敗させないための方法」。

「失敗させないための方法」そうです。気になるのはこの言葉です。
つまりは失敗することが多いの?という。

ということで、以下共同経営の検討に伴う私なりのヒアリングや検証をまとめてみました。

1. 創業1年、2人で創業したスタートアップのCEOの場合

そんな8月のある日、とあるスタートアップのCEOと私の友人が仕事上合うかもと思い紹介したところ、そのスタートアップのCEOが共同経営だと言って、独立について色々と教えてくれました。彼の場合は本人がCEO、友人が株の30%を持って役員として入っているようなのですが、ちょっとだけ後悔していることを吐露してくれました。

-"共同経営としてのリスク"

株式会社としてスタートアップで共同経営する場合、まず1に大事になるのが株式の保合いの度合いです。株式会社にする場合は50:50で株式を切ってしまうと、議決権諸々対等になるため、案件が進まなくなる可能性があるということ。また、今後の資金調達や第三者割り当て増資を考えると7割以上はCEOが持つべきだそうです。ただし、議決権だけでなく、諸々を創業者同士で決めておいた方が安全なので「創業者株主間契約書」を結んでおくのがベストとのことでした。雛形が欲しい方は以下にあります。

-その他抱えているリスク

やはりCEOとして何かをやるときは、責任が役員メンバーとは異なるので、全て平等にするのは若干疑問ということもわかりました。例えばいざ借入をする場合、CEOつまりは代表取締役社長が責任を負うことが多いです。その場合の役員と半々で株を持ち合うのは不公平かもしれません。

2. 創業1年半、5人で意見の不一致による分裂

次は女性5人で創業したケース。これも飲みに言った時に友人のスタートアップが語ってくれたのですが、やはり同じ仕事量やコミット量というのはすごく難しいとのこと。5人もいればさらにそのはずで、4人はコミットしていても、一人だけ全く仕事をしていかない人がいて仲が悪くなり・・・最終1人に辞めてもらうことを決意。その際、CEOである私の友人が全株式を買取り、期間を開けた上で新しく4人で創業したとのこと。株式会社にしてしまうと、閉じるのも、その後訴えられないために色々と調整するのも大変だったようです。その友人にも「共同経営だけは辞めた方が良い!」と強く進められるのでした。

3. 創業3年、1人の金銭行動がおかしく、分裂

これもまた友人の話ですが、こちらはスタートアップではなく、通常業務の共同経営。4人で創業し、本人がCEOをやっていたとのことですが、一人のお金の動きがおかしくて、それを持って、他の3人と相談し、最終的にはその動きが若干おかしかった方に全ての株式を買い戻してもらい別れたとのこと。彼女はそれ以降もフリーランスなどで働いていますが、一緒になるより別れる方が体力いるから、オススメしないとこと。

ただ、、、ここで若干悩むことになったのは、一緒に業務をやろうという知人と共に、税理士に相談したところ、一緒にやったら案件が大きくなりそうとのことをリアルに感じてくださり、相談にのってくださったこと。そうなんです。それはわかっているのです。ただ知人としては50:50のフラットな形をオファーしてきてくれた部分もあり、その状況でお客様に迷惑かけないか?更にどうなのか?と自問自答してしまったのです。

4.以前共同経営して、脱した後輩に相談

本人は大学生の時の共同経営だったので、そこまでマイナスな感じではなかったですが、ただ、抜けていざ社会人になるときに、事前にいくらで株式を買い戻せるかを設定しておいてよかったとのこと。リスクを考え、創業時からきちんと契約書面に残すことが大切になってきますよね。創業前の準備ができるのかが重要になりそうです。

5. 弁護士へ相談してみましょう!

これまた同時並行でやっている自分が面白くなってしまうのですが、色々と悩んでしまった割に、知人とは一緒に仕事をしたいと思い・・・50:50でのやり方もあるのか?と弁護士に相談したくても、雇っている弁護士がいなかったのです。そこで、またもやスタートアップの手を借りる私。ATTIVITAさんが素敵なサービスをしていて・・・スタートアップや企業弁護士がまだいない企業でも、相談を送ると24時間以内に何点か回答をいただき、その弁護士さんに会いに行けるというサービスを始められたんです。

質問するのも無料なので悩んでいる方は即座に相談しちゃいましょう!私はここから、4名の弁護士さんから回答を得て、その後会いたい方3名を紹介してもらい会いに行き相談しました。みなさん素敵な方だったのですが、その中で一番細かく一生懸命に話してくださる先生と引き続きお取引をできればという流れになりつつ、創業者間契約書の作り方含めお話ししたのですが・・・共同創業、かつCo-CEOというのは私の性格上向いていなさそうです。

-Co-CEOとしてのリスク

これは全ての共同経営や共同創業とは違うかと思いますが、今回私の場合はCo-CEOをオファーしてのお話をいただきました。CEOとして同リスクもつと考えた時、慎重派の私は・・・例えば相手が犯罪を犯したらどうなるか?(それは先方としては私に対しても同じことが言えるのですが。)債務を追うのは誰になるのか?日本に住所があるCEOは私だけだったので、それで変なリスクを取ることになるのではないか?距離がある上での共同経営は見えない分困難ではないか?と考え出したらキリがなくなり・・・

結果、辞めました!

当初から独立と決めていたので、やはり一人で立って、頑張ろう!と。もし、共同経営を始めようと考えていらっしゃる方がいるのであれば、ぜひ近くのご友人や弁護士の方にご相談いただいた方が良いかと思います。いくら仲良しの友人同士で起業しても、ここで喧嘩別れをしてしまっても勿体無い。私としてはそれなら、未来の働き方も考え、このタイミングで個の会社を一つ作り、自分の足で立ってみよう!と。

そして、面白かったのは、そうある程度決めて、知人に告げた後、別で2つ共同経営の話が舞い込んできたこと。やはり女性で独立するという人、そこまでいないから、男性陣は組みやすいのかしら?笑
ただ、話してみると、色々と補完がし合えることもある人が多かったので、連携しながら、あわよくばその人たちも繋げていったら皆さんがWIN=WIN=WINな大きなビジネスになるのでは?と思っていたりして。

そんなこんなで今日のnoteは共同経営についてでした。

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