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ゼロから音楽メディアをつくったら、1年後どうなった?④

こんにちは。気づけば前回の投稿から半年も過ぎてしまった、株式会社ヂラフ代表の三橋(ミツハシ)です。

先日、かねてからβ版を運営していた音楽業界マッチングSNS『Signe(サイン)』を正式リリースしました。音楽にかかわる仕事の受発注から費用の決済までを、 サービス内ですべて完結できるプラットフォームです。

せっかくならSigneのことを書けば?というタイミングなのですが、サービスへの想いは開発者インタビューで語りつくしてしまった…。

ので、今回は「ゼロから音楽メディアをつくったら、1年後どうなった?」シリーズの第4弾として、最近起こった人生史上最高にハッピーなできごと(なんかダサい)について綴ろうと思います。

音楽がお好きなみなさん、Signeもぜひよろしくお願いします! ユーザー登録無料です。

最愛アーティストがくれた最高の体験

人生史上最高にハッピーなできごと。それは、もう20年も敬愛しつづけているメジャーアーティストが、弊社が運営する音楽メディア『ヂラフマガジン』に出演してくださったことでした。

もう1か月以上経つけど、いまだに夢じゃないかと疑ってしまう。

『ヂラフマガジン』はまだまだ未熟なメディアですが、2019年10月にオープンした当時は「未熟」なんてもんじゃなく、果実が実ってもいない「種」レベルのメディアでした。なんせ、ただの音楽好きのフリーライターだったわたしが情熱のみで立ち上げたサイトだったからね。(立ち上げ当初のお話は「ゼロから音楽メディアをつくったら、1年後どうなった?①」にて)

でもそこから地道にマイペースに運営をつづけ、ライターや読者のみなさん、取材に協力してくださったアーティストや関係者のみなさんのおかげで少しずつ成長。2020年10月からは法人として新たなスタートも切りました。

そのアーティストがインタビューに応じてくださることになった経緯は、コネでもなんでもなく。

もともとメジャーロックバンドのギタリストである同氏は、自身のバンドの楽曲だけでなくほかのアーティストの楽曲も手がける作詞・作曲・編曲家。今年4月にコンポーザーとしてのソロ活動を本格スタートしたのですが、その告知ツイートを目にしたわたしは瞬時にこう思いました。半分メディア目線、半分ファン目線で。

「『あたらしい音楽、発掘』がコンセプトの弊メディアでインタビューさせていただくのに、これ以上ないタイミングなのでは…」

そこから企画書を作成して所属レーベルに送るまで、あまり憶えていません。もはや無意識、というか本能…。

地道にメディアやっててよかったなぁ

高校時代にバンドがメジャーデビューしたときからずっと好きでした。地元札幌のキャパ250人のライブハウスにツアーで来ていたころから。

かれらの退廃的だけど繊細でやさしい音楽にたくさん救われ、常にあたらしい音楽的アプローチに挑みつづける姿にたくさん刺激をもらいました。武道館クラスのバンドになってからもライブに行きつづけ、同じくファンの夫と結婚までしたわたしにとっては、もう「人生の一部」みたいな存在。

だからこそ、「いつか取材できたらな〜」などという下心(?)はむしろ一切なかったのです。恐れ多すぎて。タイミングとひらめきが奇跡的に重なって実行された今回の一連のできごとは、わたし自身かなり予想外の展開でした。

オファーを受けていただける自信は正直あまりなかった。でも、予測に反して快諾くださったレーベルのご判断には本当に感謝しています。いい記事を書いてメディアの信頼度を高めてくれたライターのみなさんにも心から感謝。

取材前は緊張で吐きそうでしたが、ここはライター歴14年のプロ。始まってみるととっっても楽しく、終始笑っていたような(笑)。同氏はものすごく感性の豊かな人でありながら、自分の感じたことやその理由をきちんと分析して言語化できる人。他媒体のインタビュー記事やご自身のnoteなどを読んで感じていたことではありましたが、いざ直接お話ししてみると、その人間的魅力がダイレクトに伝わってきてますますファンになりました。

取材後、「もっとこうすればよかったかな…」という得意のリグレットタイムに突入していたわたしでしたが、ご本人が「取材盛り上がって楽しかった」とツイートしてくださっていて。「できることは最大限した!」と思い直せたのもうれしかったです。

『ヂラフマガジン』は、ライター自身が心から推せる音楽を発掘して紹介しているメディア。まさかこんな形で、最愛のアーティストを紹介できることになろうとは。

メディアづくりに興味のあるかたは、そういうモチベーションで始めるのもいいかもしれません。すぐに成果に結びつかなくて心が折れそうになることも多いメディア運営ですが、誠実に、地道につづけていたら、どこかでだれかがチャンスをくれる。そんなことを改めて感じたできごとでした。

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました。


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(カバー撮影・髙田みづほ)

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