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日本はなぜ発展したか 3

さらに続編です・・・

<ルールを守る>
 日本で大きな災害があるたびに、被災者の方々がきちんと配給の列に並んだり施設に移動したりして、私はそこに秩序を感じます。一方、民家や商店から物を盗み出すことは略奪行為ですよね。海外では、度々報道されます。日本人は、日本の社会は、どこがどう違うのでしょうか。 
 
 他人に迷惑を掛けない、相手や周りを「気遣う」という発想が、結局は社会のルールを守ることにつながっている気がします。海外に比べ、赤信号を待つ人の数が多いこともそう、電車やエレベーターから降りる人を待ってから自分が乗ることもそうです。皆さん、習慣的かつ無意識に行っていますよね。
 
 昔から絶賛される「時間を守る」なんて言わずもがな。教育の賜物でしょうが、現在は様々なものが進化して、ますます海外との差が際立つ時代になった気もします。さらにスゴイ習慣は、遅延証明書です。多くの人にのけぞって驚かれます。日本人が日本の文化の中だからこそ生み出した、独特の習慣ですよね。
 
 そう言えば、電車の中で、「次は〇〇駅だ、〇〇線は乗り換えだ、忘れ物に注意しろ」などのアナウンスは騒音だ、子供扱いだ、とまた最近話題になりました。個人的には、私たちはこのことも含めて日本の安全性や効率性、安定した社会システムを享受している気もしますが・・・
  
 「遅れない」で思い出すことがあります。あるアジアの小国で行われた観光バスツアーでのことです。ある遠い国からの参加者が、途中の休憩場所で「〇時〇分に出発」と言われたのに、10分以上遅れてバスに戻ったのです。普通の日本人なら、せめて「アイムソーリー」くらいは言いたくなりますよね。しかしこの方、まったく謝らなかったのですよ。実はザラにあります、こんな話。
 
 こうしたケースで、その方の出身国がバレている場合などは特に、「あの国の人々は皆同じように礼儀がなっていないのかな」と思われがちですよね。私自身、私が唯一の日本人の場合、国家元首でもないのに日本国代表としてツアーに参加しているような気分になり、緊張することすらあります。

 日本は、街中でクラクションを鳴らす回数が極端に少ないことでも知られています。それどころか、お先にどうぞ、こちらこそという意味で、軽く「ププッ」と鳴らすことさえありますよね。街角で会釈し合う習慣も、私は大好きです。結局、ルールを守ることよりも、相手や周りへの配慮が身についていると言うことでしょうか。

 ところで、例のバスツアーの集合時間の話、日本人が「謝りたくなる」理由は、そうしないと「恥ずかしい」からだとも思えます。その時謝らないと、その先自分が居たたまれなくなりますしね。この恥ずかしいという感覚、表現は難しいのですが、何だか日本人独特のような気もしますよね。
 
この話、まだまだ続きます(悪しからず)。

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