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【ユダヤ大富豪に伝わる最高の家庭教育・感想文】「教育」は人任せにせず、「アウトプット」と「オキシトシン」を意識的に

最近、タルムードなどユダヤの教えに興味を持ったので、その「教育」という部分に絞って学ぼうと思い、以下の本を読みました。


当初の目標:

○ 自分の子育てで、本書の内容で取り入れていること、取り入れていないことを見つける
○ 今後取り入れられることを書き出す

本書の重要部分:

○ 自分の葬式を想い浮かべて行動する(葬式ベース)
○ やっぱり「インプット→アウトプット→フィードバック」(アスター学習法)
○ 家庭教育
○ 人生の豊さベース not 知識ベース
○ 質問をする。答えを言わない

感想:

まず、子育て・教育の原則を思い直すいい機会を与えてもらった良書でした。著者は、日本の知識ベースの(知識をつけることに偏った)教育には反対で、どうすれば人生が豊かになるか、という評価基準で教育を行うというスタンスです。それがユダヤの教えに通ずると、認識しています。

自分もこの意見には基本的に賛成です。本書には「葬式ベースの選択」という考え方があり、自分の葬式の時に、来てくれたり、泣いてくれたり、良い思い出話をしてくれたり、という人がたくさんいてくれた方がいいよね?という立場から、

では、そのような葬式になるには、今どういう行動・選択をするべきか?

という問いを投げかけます。すると、やはり人を騙したり、出し抜いたり、傷つけたり、という行動よりは、

Win-win・Give

といったことが、自然と基本的な行動原理になっていきます。

知識をつけること自体を否定するわけではありませんが、そのような考え方を基盤として、そんな行動が取れるようになる、より大きな範囲でそれをできるようになるために、知識をつける、というふうに持っていきたいと思っています。


また、本書を読んで、結局、効率のよい勉強方法というのは、

「インプット→アウトプット→フィードバック」

なのだと思いました。本書では、アスター学習法として載っていますが、基本的には同じ考え方と思います。

○ 能動的に参加する
○ 教える
○ 行動のフィードバック

このようなことを意識的に行い、無意識にできるよう染み込ませることが、重要なことと思いました。

最後に、本書に書いてあった「ポイント制」について自分の見解を記録しておきたいです。

本書では子供が「自分からやる」ために、お手伝いなどにポイントをつけて、その蓄積されたポイントに対してできること(ゲームをする、何かを買ってもらう、とか)を設定します。とても良い方法だと思います。ポイントをお給料に見立てて、ほしいものを自分で手に入れる、という感覚をつけられるからです。

一方で、これは、いわゆるドーパミンを刺激するやり方だと思うのですが、ドーパミンを優位に持ってきすぎないことが重要かと思いました。

おそらくですが、本書の教育法の元は「オキシトシン的幸福」だと思うのです。(参考は、樺沢紫苑先生の以下の本)

あまりうまく言えないのですが、本来オキシトシン的幸福になるものをドーパミン的幸福に完璧には置き換えてはいけない、と思いました。そこがこのポイント制の難しいところです。

例えば、お手伝い(ゴミ捨て、お掃除、など)はある程度ドーパミンが含まれていいと思いますし、親と子供でwin-winの関係になります。

ただ、これが行きすぎて

道案内をした

などもポイント制にしてしまうと、善行に見返りを求めてしまう恐れもあるのかな〜と思いました。

自分的には、ポイント制は、「起業家精神を育む」ところで非常に共感できるだけに、未だ導入できるか迷っている次第です。


まとめると、本書は、「家庭教育」についてとても考えさせられる本で、やはり塾などに任せっきりにするのではなく、「それぞれの家の規範」をしっかりするということが重要で、親がしっかりと教育に参加する必要があると思いました。

これからも、子供と一緒に、親として成長していきたいと思った次第です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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