見出し画像

【読書感想文:夢をかなえるゾウ3・ブラックガネーシャの教え】No Pain, No Gain

夢をかなえるゾウ3・ブラックガネーシャの教え(水野敬也著、2020、文響社)の感想文です。以下、本書の引用は「*」で表します。


あらすじ

 今回の主人公は女性、恋人が5年いない、パワーストーンとかをあつめて幸運が降ってこないか期待しているOLにガネーシャが降臨し、スパイシーな教えで成功に導くストーリー。

今回は「競う」ことを題材にして、「No Pain, No Gain」を教えてくれている、という印象です。

アマゾンの説明にある通り、

あきらめられない夢がある

企業をしてみたい

と思っている人には、それをスタートする上でのマインドを示してくれるものだと思います。自分的には、これに追加して

自己成長を加速させたい

とにかく人生スパイシーに生きたい

と思っている人にもいいかなと思いました。

今回は、本書でタメになった「No Pain, No Gain」「守破離の重要性」について書いてみます。

No Pain, No Gain

 前回までのシリーズと一線をきすのは、「成功は痛みを伴うものだ」と前面に押し出していることです。前回までは、

Giveの精神で成功・幸せを手に入れる

がコンセプトだった気がします。なんとなくですが、

短所にはあまり目を向けなくてもいいから長所を伸ばしていこうね

というメッセージでもあった気がします。3つの幸福的にいうと、前回までがどちらかというとオキシトシン的幸福の増幅に着目していたのに対し、今回はドーパミン的な幸福に着目しています。ただ、危ういドーパミン的幸福の増幅方法ではなく、オキシトシンを掛け合わせたやり方だと思ったのでとても共感が持てました。(このような考え方を知りたい方は樺沢紫苑先生の3つの幸福が最適です。)


「長所進展の先」を本書では教えてくれています。
特に自分が参考になった考え方は、

成功のために苦痛を味わっているときは、成功を勝ち取った時にできる今の自分には体験できない「もっと楽しいこと」を想像する

ことです。正直、今までの自分なら敬遠していたし、今もあまり想像しすぎないようにはしています。それは、「想像するとセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福をおろそかにしてしまっていたから」です。

でも、最近自分の変化を感じていて、ドーパミンの加減ができるようになってきたこと。そして、ふと「理想の自分を想像する」場面が多くなってきたことです。

そのおかげで、成長のためにかける負荷量が以前より大きくなった気がします。

これ、間違いなく「もっと楽しいこと」を想像しているからと思います。

結局分かったことは、

成功や成長を手に入れるには「No Pain, No Gain」であること。自分の苦手(と現在は思っていること)に目を向けて、それを克服しようとすることが、自分の能力にバランスを与える。そして、それを達成すると可能性の幅広がる。GainまでのPainをコントロールしてくれるのが、オキシトシンやセロトニンであること。これらが土台となっていないと、致命傷をリスクが高い。

ということです。

守破離

 次に守破離についてです。これは、

「守」:まずは自分の考えを捨てて先人の教えに100%従う

「破」:そこに自分なりのアレンジを加える

「離」:それを自分のものにして新たな付加価値を提供する

みたいな感じでしょうか(離はちょっと解釈があってるかわからないけど。。。)

そして本書で学んだのは「守」の重要性。

人は「自分流」が大好き。それはやはり「コンフォートゾーン」の中に留まりたい気質なのだと思います。

そして、アドラー心理学的に言うと、「何かと言い訳を探してやろうとしない」のです。

最後に、成功できない自分に対しても、人のせいにして現実逃避をします。

それを打破するのは、やはり、まず「自分の考えに疑問を持つこと」で、「他人の意見を受け入れる」ことなのでしょう。

やっぱ「原因自分論」的視点に立つのが良いと思います。

自分もようやく「守から始める」ことができるようになった実感があります。

ファイルのまとめ方、論文の読み方、物事への着眼点の当て方など

一番近くにいて、(自分の価値観からも)成功している上司の動作を素直に参考にするようになりました。

もちろん、自分のやり方も取り入れていますが、

まずやってみる

という守の精神を取り入れること、これが自己成長には本当に重要で、加速させてくれるものと感じています。

まとめ

 何かを得ようとしたらやっぱ痛みが伴います。それから逃げるか、前に進むかは、その人の勇気次第です。ガネーシャは本書で、

小さな勇気の重要性

を説いています。まずやり始める勇気と認識しています。最初に大きな痛みを想像して止めるのではなく、まずは小さなチャレンジをして痛みへの耐性を作り、それを少しづつ大きくする。すると、痛みの分得られる成功も大きくなる。

ただし、誤解しないでいただきたいのは、痛みは自分に対してのものであり、他人に痛みを与えて得た成功は、成功ではありません。それも本書に書いてあります。やっぱ他人との関係にはGiveの精神でのぞむのががいいのです。そのことを再確認し、自己成長していきたいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

読書感想文