大人っぽさとは、簡単に染まらない勇気を持つこと。
大人になるにつれて、明るい人は少なくなっていきます。
根っから元気で、人と会えることに喜びを感じて、自分のギアを一気に上げてくれるような、そんな明るい人は年齢とともに減っていきます。
大人になると、無意識のうちに、学生時代のときのように振る舞うのが恥ずかしくなったり、嫌な仕事に楽しむ感情が奪われていたり、お酒がないと明るくなれなかったり、上司や取引先の人でないと明るく振る舞わないという条件があったりして、素直に明るくなれない人が多いです。
しかし、誰だって、元々は特別なことがなくたって、自分自身で明るくなれたはずで、いつ頃からか、自分を明るくするための条件を設定するようになっただけです。
それなのに、明るい人を否定する人も多くなっていきます。
明るい人の振る舞いを「迷惑だ」「めんどくさい」「ウザがらみだ」「子供っぽい」「あいつらは学生気分だ」「何にも変わらない」と言って、明るい人を否定することで、少年少女の部分がなくなった自分を肯定し始めます。
その態度に影響されてしまった人は、だんだんと大人っぽい対応を学び、持ち前の明るさを弱めていってしまいます。
しかし僕は、その肯定感は、大きく間違えていると思います。
大人っぽさというのは、素直な明るさを否定することではありません。
大人っぽさというのは、条件付きで明るくなることではありません。
大人っぽさというのは、「簡単に染まらない」ということだと思います。
「何かに染まること」はすごく簡単ですが、「何かに染まらないこと」はすごく難しいです。
大人っぽい振る舞いというのは、自分の意志で何かの行動を変えたようにも見えますが、それとは全く別物で、実は何かに染まっているだけです。
誰だって、多かれ少なかれ、生活環境は変わっていきますし、普段付き合う人も変わっていきますし、時代だって変わっていきます。
その変化にも対応しながら、基本的な人格を変えないようにするのは、相当な意志の強さがないとできません。
それも、周りに良い影響をもたらす「明るさ」を残しているのであれば、賢い判断ができている証です。
実際に、昔から今までずっと明るさを残している人は、やはり接しやすいですし、喋るだけで元気をもらえるので、大人特有のわずらわしさが吹っ飛んでいきます。
僕は、そんな賢い人を見るたびに、自分の振る舞いを直して、なるべく周りに染まらないようにしています。
だって、自分の良さを簡単に失いたくないじゃないですか。
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