読書年表は、あなたの人生を表す。
日常的に本を楽しんでいるのだから、せっかくなら記録してみようと思い、本を記録できるアプリ「ブクログ」をダウンロードしてみました。
家にある本棚、kindleに入っている本、過去に読んだ本を思い出して検索し、自分の読んだ本を読み終えた順に並べて振り返っていました。
僕は、その年によって、読む本が変わっていって、それとともに当時の記憶も思い出していました。
当時読んでいた本を記録するとともに、自分でも忘れていた当時の心の状態を思い出すことができたのです。そこで、読書年表を作ってみようと思いました。
僕の場合、大雑把に学生期、低迷期、下積み期、社会人期の4つに分かれます。
まずは、学生期です。高校時代の僕の読書記録は、高校の同級生で人気者の代々木くんからおすすめされた本がほとんどです。具体的に言うと、「桐島、部活やめるってよ」「ダンス・ダンス・ダンス」「東京バンドワゴン」など。その時は、よく2人で小難しいことを語り合ったのを覚えています。
その時の僕は、単純に毎日を楽しんでいて、小説しか読んでいませんでした。その時、やたらと小説を書く機会も多かったので、参考になるような本を探していたり、読書好きな代々木くんのオススメを読んでいました。
これが高校卒業後には、大きく変わります。
学生期から低迷期に移り変わると、小説好きだったはずの青年が、脳科学の本ばかりを読み漁ります(笑)。
その時の心の状態は、何かにすがりたいけど、すがるものが見つかっていないという気持ちでいっぱいでした。
学校というルールがなくなると、何をどうしていいか分からなくなり、あまりにも多すぎる選択肢に悩んだ結果、「脳に従えばいいんだ!」と思いついた僕は、そこに走っていったんだと思います(笑)。
そして、上京してからは、また大きく変わります。これが、低迷期から下積み期への転換です。
将来の夢にまっすぐに進むと決めた僕は、放送作家関連の書籍と、自己啓発書を買いあさりました。肉体労働の合間にそれらを読んで、自分を奮い立たせていたのを思い出しました。
自分の精神がダメにならないように、そして、道を外さないように。
ほとんど誰とも連絡を取っておらず、仲良くもせず、自分のことばかりを考えていました。
そして、下積み期から社会人期へと移行します。
仕事を始めてからは、また小説を読むことが復活しました。多少、精神にも余裕が出てきたのでしょう。ここからは、人との関わりも増えてきたので、そこでネタとして使えそうな本や、仕事に活かせそうなことが書いてある本に加え、単純に面白かったことを共有できそうな本を読み漁ります。
ここからはジャンルがバラバラです。
自己啓発書、小説、ビジネス書、エッセイ集、写真集、マンガ、生物学、物理学、歴史、地理など、数々の本を読んで知識を得ていきました。
おそらくここから、読書の捉え方が大きく変わっていきました。
これまでは、自分にとって確実に必要な情報を得にいっていましたが、社会人期に入ってからは、自分の日常を楽しくするための読書になっています。
それまで、読書のことを、必要な栄養分だけを摂る給食のように考えていました。自分の成長を促してくれる本だけを読んで、成長したりしなかったりを繰り返します。
学生期は、小説を書くために本を読んでいて、低迷期は、何かにすがるために本を読んでいて、下積み期は、精神を支えるために本を読んでいました。
しかし、社会人期では、外食を楽しむかのように本を読むことができるようになっていきました。
成長に必要な栄養素も摂りながら、新しい味わいも知ることができて、美味しいかまずいかも分かるようになってきます。
自分の心に余裕が出てきて、いろんなものを受け入れられる体と心が造られていったということです。
おそらく、今が一番幸せなのかもしれません。僕は、過去は過去で悪くなかったと思いたいですが、本はしっかり覚えていました(笑)。
読書年表は、自分の歴史が詰まっています。
あなたの読書年表も、是非、書いてみてください。
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