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たまには、感情を捨てる生き方も悪くない。

人間が大事にしたいものの一つに、“感情”があります。

僕らは、ロボットではないので、何かしらの外的要因に対して、感情を抱くことがあります。

表情に出る人もいれば、ぐっとこらえる人もいて、どの種類の感情なのかは人に伝わったり、伝わらなかったりする中で、人間関係を構築します。

先日、高校の同級生で人気者の代々木くんと久々に会って、いろんなことを話している中で、最も気になる発言がありました。

「ほとんどの人が、行動する基準として、自分の“感情”を最優先している」

つまり、身の安全を守る感情を発動して、何かしら行動したり、行動しなかったりを繰り返しているというのです。

この指摘は、すごく的を射ていると思います。

確かに、人間関係一つとっても、自分に対して嫌なことを言わない人と付き合っている人は多く、今の自分のことをちょっとでも否定しかねない人とは距離を置くこともあるでしょう。

結婚したいの本当の理由が、「その人と一緒にいたいから」ではなく、「周りが結婚しているから」というものもあるでしょう。

代々木くんの言うように、自分の感情一つで、行動している事実からは逃れられません。

その後、代々木くんは続けてこう言います。

「でも、お前みたいに“感情”を最優先にして動かない人もいる。他にも、“好奇心”だったり、“探求心”だったりを最優先にしている人もいる」

自分がそんなに感情的になっていないかというと、微妙なところですが、確かに他の人よりは自分の“感情”を大事にはしていません。

僕の行動基準は、「笑えるかどうか」が全てです。

なので、自分に文句を言ってきても、それが面白ければ良いですし、自分が面倒だと思っても、面倒なことを進んでやります。

特に僕が好きなのは、人間の醜さが出た瞬間。

モテたくてやってしまったカッコ悪い口説き方、ビビりすぎてやってしまった卑怯な行動、怒りすぎて言ってしまった道徳心のかけらもない言葉…。

普通なら傷ついたり、同情すべきことでも、角度を変えてみれば、最高に笑えてしまうことが多いのです。なんだったら、愛らしいとすら思います。

とは言っても、僕に感情を煽られるのを嫌がる人がほとんどなので、なかなか人間の醜い部分を見せてはくれませんし、認めてもくれません(笑)。

だからこそ、感情を捨てることが大事なのです。

後々笑えそうであれば、何を言われても良い覚悟で人と接しますし、バンジージャンプも飛びますし、まずいゲテモノ料理でも美味しそうに食べます。

もちろん、面白くならなさそうなら、絶対にやりませんが(笑)。

行動基準として、自分の一時的な感情を優先させてしまうと、そういう無茶なことをしなくなります。

そのまま自己保身に走ってしまうと、自分以外の人やモノに対して、刺激を求めてしまいます。

「自分は○○が欲しい!」という明確なものがないため、他人と群れ合えば何かあるだろう、どこか旅行すれば何かあるだろうと期待します。

しかし、現実はそこまで甘くありません。

自分が得たいものを得るためには、たまには「感情を捨てること」も大事なことです。

もちろん、完璧に自己保身はできませんが、たまには感情を捨ててみて、自分が得たいものに向かっていく方が、感情に支配されずに生きられるので、自由に人生を操作できます。

僕にとっては、代々木くんも自分の得たいもののために、感情を捨てられる人間だと思ったので、最後にこう言いました。

「でも、俺だけじゃなくて、お前もそういうところあるよな。自分の感情を捨てられるから、自分の彼女がいても他に女を作っちゃうんだもんな」

だって、自分の恋人がいたら、他の女のことを素晴らしいとも思えなくなってきますし、イチャイチャしていたら罪悪感が生まれます。

代々木くんは、こう返しました。

「まぁ、そうだな・・・」

代々木くんが苦笑いしているのを見て、僕は、喜んで嫌な笑みを浮かべたかもしれません(笑)。

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