あなたの褒め言葉は、永遠に生きつづける。
人には、「褒められて育ってきた人」と「あまり褒められずに育ってきた人」がいます。
「褒められて育ってきた人」は、大人になっても人に褒められることが大好きです。
「可愛い!」「カッコいい!」「すごいね!」と言われると、飛び上がるほど嬉しくなります。
対して、「あまり褒められずに育ってきた人」は、人に褒められても嬉しい感情が100%ではありません。
「あぁ、良かった」と安心したり、「調子に乗っちゃダメだ」と自分を鼓舞したり、「他の人の方がすごいですけどね」と受け取らなかったり・・・。
どうしても、嬉しい気持ちで胸いっぱいになることはありません。
せっかく褒めたのに素っ気ない態度をとられると、あまり褒めたくなくなるかもしれませんが、今日は、「あまり褒められずに育ってきた人」の気持ちを話させてください。
僕は、あまり褒められずに育ってきた人間です。
小さいときから、たくさんの人に怒られてきたし、怒られている人もたくさん見てきたので、自分が行動するときは常に「不安」がつきまといます。
そうやって育ってきた人は、「人に褒められたい!」という発想になる前に、「人を怒らせないようにしなきゃ!」という意識がはたらきます。
不安になればなるほど、これまで自分が怒られてきたこと、怒られた人がしてきたことを思いだして、今の自分の行動を決めるのです。
ふざけちゃダメ、遅れちゃダメ、覚えなきゃダメ、個性を出しちゃダメ、早くやらなくちゃダメ・・・。
一つの行動にかけるエネルギーが重くなって、たった1つのことを怒られずにやり遂げるだけで疲れ果てるのです。
だから、褒められても、すぐに喜べる余裕がないのです。
もちろん、「褒められて嬉しい」という気持ちがないわけではありません。
自分のやったことが誰かに喜ばれるのは嬉しいし、できればたくさん言ってほしい。
ただ、その「嬉しい」をちゃんと受け取るには、かなりの時間がかかります。
僕の場合、「上手くいかなくてダメだ」と落ち込んだときに、誰かに褒められた言葉を思い出します。
同じ褒め言葉を、何度も何度も思い出します。
そのときに、100%の嬉しい気持ちで褒め言葉を受け取って、また一歩ずつ前に進んでいきます。
褒められずに生きてきたからこそ、褒め言葉を大事に抱えているのです。
「褒め言葉」なんて、そう簡単にもらえないと分かっているので、そう簡単に忘れられません。
どうか、褒め言葉への反応が薄くても、褒めたいときには言葉をかけてあげてください。
あなたの言葉は、必ず大きな力になります。
面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!